表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/16

タイトル未定2026/05/20 07:01

 喫茶店を出て、繁華街に向かって歩き出した。

 バスには乗らず、マスターと流花はずっと歩き、画材専門店や書店に立ち入った。

 書店を出た頃には、夕陽が少しずつ沈み、繁華街は夕陽に包まれていた。

 その時、マスターの携帯が鳴った。

 画面には、游太の父親の名前が記されていた。

 電話で少し話をして、マスターは電話を切った。

 側で会話を聞いていた流花は、心配そうに言った。

「大門君に、何かあったんですか?」

「帰りの高速道路で、多重事故があり渋滞にハマったそうです」

「多重事故!大門君は、大丈夫ですか?」

「渋滞にハマっただけです。今夜は、帰れそうにないので、急遽予約をしたホテルに、今夜は泊まると言っていました」

「……良かった」

 大門に何事もないことを知った流花は、安堵の息を吐いた。

「今夜は、ボクのところに来ませんか?」

 流花は、一度だけマスターのマンションに泊まったことがあった。

 その時は、大門がいた。

 今夜は、マスターと二人きりだった。

 流花は、恐る恐るマスターに聞いた。

「……良いん……ですか?」

「流花が、良ければ」

 少しうつむいた流花は、顔を上げた。

「じゃあ、私夕飯を作ります。今から買い出しに、行きませんか?」

「夕飯を、流花が……?」

「はい!」

 マスターは嬉しそうな顔をして、流花の肩を抱いて歩いた。


 マスターと流花が目指していた繁華街の中にある量販店は、広く大きな建物で、一階は食材を中心に食料品や日用品等が売られていて、二階は衣類や家電等が売られていた。

 三階は、立体駐車場になっていた。

 量販店に入った流花は、嬉しそうに言った。

「私、ここ初めて!二階に行っても良い?」

「ボクも、初めてです」

 マスターと流花はエスカレーターに乗って、二階の階に行った。

 マスターと流花は、男性の衣料品コーナーにいた。

 男性向けのティーシャツを見て回る流花は、薄い紫色のティーシャツを見つけ手にした。

 ティーシャツの左下には、正方形のタグが付いていて、シンプルながらもアクセントになっていた。

 流花はティーシャツを、マスターの身体にあてた。

「紫色のティーシャツなんて、初めてです。ボクには、派手じゃないですか?」

「そんなこと、ありません!似合っています」

 マスターは近くにあった店の買い物かごを手にすると、流花が選んだティーシャツをカゴの中に入れた。

「私、買いたい物があるので、ちょっと行ってきます」

「わかりました。ボクは、この辺りにいます」

 思いがけずマンションに泊まることになった流花は、下着を慌てて購入した。

 一階の食料品売り場に行って、マスターはカートを押しながら流花に聞いた。

「何を、作ってくれるんですか?」

「何に、しようかな?」

「簡単な物で良いですよ」

「そんな豪華なものなんて、作れません」

 笑い合いながら、マスターと流花は食品売り場を歩いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ