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第5話 勇者パーティー結成

 程なくして、3人はアストリア国王ライネル・ベステリアに謁見する。

「勇者パーティー候補者達よ、よく来てくれた。我が国は魔王軍の悪行に打ち勝たねばならない。リーダーよ、魔王軍対策をどう考える?」

「リーダー予定のレイブン・バレンティアです。魔王軍は私達が打ち破り、魔王を討ち取ります。特に一般住民への被害は食い止めなければなりません。王国軍とも連携できたら更に有効だと思います」

「ありがとう、それでいい! ギルドマスターから君達の推薦を受け、実績も確認したところ、十分だ。勇者パーティーの正式結成を承認しよう!レイブン、お前に勇者の称号を与えてパーティーリーダーを命じる!」


国王はこう説明する。

「今、Sランク冒険者は我が国には君達3人しかいないそうだな。さらに、奇跡的にパーティーとして成り立つ職業の組合せだ。勇者の席が空いている今、新勇者パーティーがデビューするにはちょうどいいタイミングだな。我が国は魔王軍に苦しみながらも、長らく討伐作戦の中心となる勇者がいなかった」

レイブンが言う。

「勇者パーティーをご承認いただきありがとうございます。我々は3人は同年代ですし、戦略の方向性も一致しています。速さを戦略の中心に置いた速攻パーティーです」


 国王は興味を持つ。

「速攻パーティーだと。面白い! レイブンは速攻の連撃が得意と聞いた。君に授けようと思っていたミスリル製の聖剣と相性が良さそうだな。あの剣は両手使いの剣だ。しかし、驚異的に軽い。重い一撃を食らわせるというよりも、素早く連続で振るのに適していて、使用者の魔力を良く剣技の威力に反映する。君の剣術とマッチしているぞ」

「そんな貴重な物を与えていただけるのでしょうか。確かに素晴らしい性能です」

「我が国の歴代勇者が使っている剣だ! 僧侶のエリゼはすでに魔王軍との戦闘経験があるそうだな」

「はい、以前、偶然出会ってしまって。私のいたパーティーが東部方面の森で全滅しました。相手の魔力は絶大です。私は何とか逃げ延びましたけど、並の冒険者では何もできずにやられるでしょう」

国王はオスカーにも興味を示す。

「オスカーは遠征経験が豊富なようだな」

「はい、魔族支配地域に立ち入ったことはあります。魔族との戦闘経験はありませんが。魔族がどの辺を支配しているかは把握していますよ。魔王軍の拠点もその地域内のようです」


「レイブン、頼もしいメンバーだな。お前に聖剣を授ける。受け取れ、ミスリル製の聖剣だ」

 レイブンは聖剣を受け取る。軽さに驚く。今までより断然速く連続で振れそうだ。 

「ありがとうございます。素晴らしい剣ですね!」

レイブンは、この剣をミスリル聖剣連撃丸と名付けた。

 さらに、代表者として、当分旅が続けられる額の軍資金を受け取る。

 

 国王は、任務の命令を発した。

「さっそく、任務に移ってもらいたい。最終目標は魔王を討ち取ることだ! まずは、最近魔王軍が出没している東部方面のロング村から任務を開始してくれ。すでに、何度か魔王軍が襲撃している。狙いは住民を追い出し水資源の横取りすることだ。奴らは手段を選ばないぞ!」

 速攻パーティーの活躍が始まろうとしていた!

 

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