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向こう疵

作者: 秋葉竹
掲載日:2024/08/25



ちいさな漁港に眠っている

勇壮な漁船をみるのが好きだ



沖合を

綺麗な流線型の中型船が

波を裂きながら南へ進んでゆくのがみえる


本州から四国への近さを

想い知らされる景色だ


ふと昔船酔いで気分がわるくなった

短いけれど印象的な船旅を想い出す


おそらくは個室のひとがいて

それを知りながら羨ましがりもせずに

畳敷きの大きな空間に雑魚寝するひとたち


『階級』とはこういうものかと吉本隆明を

なぜだか想い出したのを憶えている


プロレタリアートって

なんだったっけ?


瀬戸大橋を車で渡るいまとなっては

だれも憶えていなくて

良いことなのだろう



ちいさな漁港に眠っている

勇壮な漁船をみるのが好きだ


夜の街に棲む私の目にはすこし

眩しいくらいに陽に焼けた世界だ




荒海に

あらがう小舟の向こう疵

いまは眠ってあすに備える








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