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宵の境界は虚と踊る  作者: 上川 勲宜
第1章~宵の境界は虚と踊る~
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プロローグ~自然な不自然~

 人々が不規則に行き交う雑踏。

 薄暗い、月明りとぽつぽつと灯りが頼りのか(しず)かな夜道。

 子供たちの明るい声が飛び交う公園。

 そんなところに、ほんの少し不自然さが混じっても、さほど気にする人はいない。

 例えば、子供たちの歓声で賑わっている公園に、ふらりと子供がひとり後から増えたとしても。

 薄暗い夜道を、スマホの画面を眺めてふと顔を上げると、街灯の下に人影がひとつ増えたとしても。

 人々がひしめき合う雑踏の中に、突如人が増えたとしても……。


 いつからいたんだろう?


 あれ? こんなところに人がいたっけ?


 どこから来た子なんだろう?


 不思議には思う。しかし、口には出さない。出したところでどうしたと言った感じだ。

 気が向いていなかっただけで、初めからそこに居たんだ。

 そう結論付けるのが至極まともな考え方だ。

 そうして誰も気にしない。それが自然な考えだ。

 そうして自然に、不自然さが入り混じっていく。



 在るはずのないモノが、この世に(うま)れ出る――――。



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