みんなで宴会
7月スタートもう半年過ぎたか
席について、取り敢えず注文をして話に加わる、まず話しかけてきたのはミュラーだ。
「今日はお疲れ様、君もノアくんも大活躍だったね」
「ありがとうございます、でも俺よりミュラーさんやターヒルさんの方が大変だったでしょう」
「大変といえばそうだったが、正直、お前とノアがいなければ討伐できてないと思うぞ」
「そうだね、元の縄張りまで追い返すが精一杯だったろう、それにも多大な犠牲が出ただろうし、実際ターヒルは死にかけてるしね」
「その通りだ、ノアには感謝しきれない」
「いえ、僕の聖霊術のレベルだと対処しきれてないです、ほとんど治癒のポーションとターヒルさんの仲間のプリーストのおかげですよ」
「謙遜しなくていいんだよ、あの場ですぐ処置して、ムバラクに繋いだのはあんだよ」
ハンナがノアの頭をくしゃくしゃに撫でている。
「あ、ありがとうございます、ハンナさん」
ノアは少し照れながらお礼を言った。
「そう言えば、マッテオのあの強力な一撃は何のスキルだったんだい?」
「あれはクリューガーさんが使ってた、闘気術と同じ物です、俺に教えてくれた人は、気功術と呼んでましたけどね」
「ヒューマンも闘気術を使えるのか!?」
ターヒルは驚いて聞き返してきた。
「はい、訓練次第では使えますよ、実際、俺もノアも使えます」
「ノアも使えるのか!」
「はい、マッテオほど練度は高くないですけどね」
「是非俺達に教えてくれないか!」
「すみません、ある事情であまりゆっくりしていられないので、申し訳ないんですけど…」
その言葉を聞いてグスタフが話に割って入った。
「その事情についてだが、俺とベティが解決してやってもいいぞ?」
「えっ?それはどういう事ですか?」
「その事情はこの前聞いたやつだろ?この俺とベティがお前達について行ってやるよ」
「そ、それはありがたいですけど…どうして急に?」
「お前さん俺の魔導兵器を見て改善案を出してくれただろ?俺にもベティにも思い付かなかった改善案だ、それでお前さんに興味が湧いた、一緒に色んな物を開発できるんじゃないかと思ったんだよ」
「本当ですか!ありがたいです!ベティさんも大丈夫なんですか?」
「ええ、どうせ家は壊れてしまったし、研究資料もほとんど一緒に駄目になっていたからね、1から出直すなら資金力のある所に行ったほうがいいでしょ」
「ご、合理的ですね」
マッテオとグスタフ達の話を聞いて、ミュラーやターヒルが疑問を投げかけてきた。
「何の話をしているんだい?ついて行くとか言ってたけどいったい…」
上手くごまかせそうもないと判断して、質問にはノアが答えた。
「僕達2人は、冒険者が本業ではなくて、ある国の近衛兵なんですよ、今は国からの任務中です」
「そうだったのか、そんな若くして国の近衛兵ってこたぁエリート様じゃねぇか、優秀なわけだせ」
「ありがとうございます、師匠がいいおかげですね」
ノアは褒められた事を否定せず、ニッコリと笑って返した、褒め言葉に対して謙遜しないノアを見て、ハンナもターヒルも笑いながら酒を飲んでいる、みんな宴会を楽しみながら夜が更けていった。




