アンドリューサルクスは頑丈
暑すぎる
稲妻がアンドリューサルクスを襲い、辺りが激しい閃光に包まれた。
光りが収まり辺りの様子を確認すると、アンドリューサルクスがいた場所には、石のピラミッドのような物があった。
「奴は…どこに…」
ハンナは姿が見えないアンドリューサルクスを探して辺りを見回した。
「ハンナ、弓を構えろ奴はその石壁の中だ」
ミュラーがハンナへ呼びかけると、石のピラミッドが崩れてアンドリューサルクスが現れた。
「ぐおぉぉぉ!」
アンドリューサルクスが雄叫びをあげると、石の散弾が飛んできて、取り囲んでいたアーチャーたちとノアを打ち倒していった、
ハンナはなんとか躱して反撃の一矢を放った、額を狙って放たれた矢だったが、躱されて肩に刺さった、肩に矢を受けたが、アンドリューサルクスは構わず前進して、口を大きく開け近くにいたミュラーに噛み付こうとした、その横っ面にクリューガーが駆け込んで飛び蹴りを食らわせた。
蹴りを受け、顔を反らしたところにマッテオが剣を振り下ろして顔を斬りつけた。
2人はすぐに離れて距離を取った、顔をぶるぶると振るわせてアンドリューサルクスは唸りこっちを睨んでいる。
「これ効いてるのか?結構、渾身の蹴りだったんだけどな」
クリューガーは相手の頑丈さに少し不安を漏らした。
「効いたから、イラついていると思いたいですね…ミュラーさん、クリューガーさんちょっと時間稼ぎを、お願いしたいですが大丈夫ですか?」
「何か効果的な攻撃でも思いついたのかい?」
「効果的と言うか、強力な攻撃する為に力を溜めたいです」
「力を溜める?そんなスキルがあるのかい?」
ミュラーはそんなスキルは聞いた事がなかったので、マッテオに聞き返したが、クリューガーは心当たりがある様な雰囲気だった。
「よく分からんが、どれくらい時間を稼げばいい?」
後ろからターヒルが声をかけてきた、マッテオとクリューガーは少し驚いて振り返った、ミュラーは気づいていたのか、前を向いたまま声をかけた。
「無事だったみたいだねターヒル」
「あぁ、あんな衝撃を食らったのは、久しぶりで驚いたがな、でどれくらい時間を稼げばいいんだ?」
「そうですね、60秒くらいは欲しいです」
「そんなもんでいいのか?と言いたいがあいつ相手に60秒か…」
「最初みたいに、少しでも動きに隙ができれば束縛のスキルで、それくらいの時間なら奴を止めれると思うよ」
「まぁやるだけやってみるさ」
ミュラー、ターヒル、クリューガーは気合いを入れ直してアンドリューサルクスに向かって行き、マッテオは気力を溜め始めた、まずはターヒルが、正面から力いっぱいハンマーを振り下ろす。
「うぉりゃ!」
クリューガーは素早く横に回り、前脚に渾身の拳を叩きつける。
「ふん!」
2人の攻撃は見事当たったと言うより、避けるまでないという感じで受け止められている。
今度は正面から攻めたターヒルが攻撃対象になり、アンドリューサルクスは前脚を振り下ろして踏み潰そうとしてきた。
ターヒルはその前脚をハンマーで打って軌道を反らした、そのまま一回転して相手の横っ面を叩こうとしたがこれは避けらてしまった。
フルスイングで空振りした為に、大きな隙ができたターヒルにアンドリューサルクスは噛みついた。
「がぁ!」
噛みつかれる寸前に身体をよじったので、右上半身を咥えられた形になった、アンドリューサルクスはターヒルを咥えたまま持ち上げてぶんぶん振り回す。
「今助ける!」
ターヒルを助けるべくミュラーは投擲スキルでナイフを投げた、ナイフは目の上に刺さりアンドリューサルクスは一瞬怯んだ、その隙にクリューガーが喉に拳を叩き込む、さすがにアンドリューサルクスも口を開けてターヒルを吐き出した。
クリューガーはターヒルを抱えてその場から離れた、援護するようにハンナが矢を連射し、ミュラーもナイフを数本投げて、アンドリューサルクスを牽制した。
「マッテオくん!そろそろ60秒じゃないか!?」
ミュラーが叫んでマッテオの方を向く。
「はい!ありがとうございます、もう十分です」
マッテオも気力を十分高め右腕に集中させる事ができた。
瞬歩を使い一瞬で間合いを詰めて、首元を狙って剣を振りかぶった。




