Aランクモンスター
GWが終わる
翌日、マッテオとノアは朝早くから討伐に出かけた、インフェルノホークの出没場所へ着いて辺りを見回すが、やはり簡単に見える場所にはいないので、探知スキルで探してみる、何度も探知スキルを使う内に、感知できる範囲が300m位に広がっているので、モンスター捜索はかなり楽になっていた。
昨日2人で話し合った内容は、まずマッテオがスキルで気配を抑え弓の射程範囲まで近づいて攻撃を試みる。
それが無理そうなら、マッテオの風魔術で相手の動きを阻害して、ノアの水魔術で攻撃する。
と言う大まかな物だ、マッテオもノアもこれで倒せるとは思ってない、初手で大きなダメージを与えたらラッキー程度に考えていた、少し移動したところでマッテオは大きい気配を感知した、この辺りでは1番大きい、慎重に近づくとインフェルノホークと思わしき大きな鳥のモンスターが岩影で休んでいた。
インフェルノホーク
Aランクモンスター
体長7〜8m 翼開長20m程
炎を操る怪鳥、鉤爪やクチバシは硬く力も強い。
飛ぶスピードも速く攻撃を当てづらい厄介なモンスター
「あそこにいる、いい具合に畑からも離れてるけど、弓で狙うにはちょっと遠いな、ギリギリまで近づいてみるか、ノアはここにいてくれ」
「分かった、僕はここから様子を見てるよ、何かあれば援護するから」
「頼むよ」
ノアを残し気配消してゆっくり近づいて行った、マッテオが射程範囲に入る前に、インフェルノホークは気配に気づいたみたいで周りを見回し始めた。
マッテオはしばらく動かずにじっと様子を見ていたが、インフェルノホークは炎を纏って臨戦態勢に入った、それを見て奇襲は無理だと判断し、魔術での攻撃に切り替えた。
「トルネード!」
上手く飛べないようにしようと、上級の風魔術を放ったが気流の異常な変化を感知したのか、素早く岩場から飛び立って簡単に躱されてしまい、完全にこちらの存在がバレてしまった、インフェルノホークは羽ばたいて上空へと上がってしまった。
「不味いなやりにくくなったぞ」
上空からこちらを見つけたインフェルノホークが火炎弾を放って攻撃してきた、マッテオは木々の間に駆け込んで攻撃を躱した。
マッテオに攻撃を仕掛けるインフェルノホークに向かってノアが魔術を放つ。
「アクアカノン!」
大きな水球が、勢いよく飛んでいったが躱されてしまう、マッテオはどうやって倒すか確認しようと、ノアに近づいていった。
「ノアどうしようか、このまま地上から魔術で攻撃してもたぶん当たらないと思うんだ」
「そうだね、せめてもっと低いところまで降ろさないと、こっちの攻撃が当たらないね」
「どうするか…」
「やってみるよ、マッテオは降りてきたあいつに攻撃する準備をしてくれ」
「分かった」
そう言ってノアは魔力を高めて上級魔術を唱えた。
「スコール!」
上空からレーザーの様な高圧水流が何本もインフェルノホークに向かっていく、予想外の方向から攻撃されて、最初の数本は当たったが、徐々に高度を下げながら水流を躱していく、十分に高度が下がったと見て、今度はマッテオが上級魔術で攻撃する。
「フライガイザー!」
地面から数本の石柱が突き出しインフェルノホークを襲った、しかし急降下しながらも自分に向かって来る石柱を見事に躱して、そのまま鉤爪を立てて襲いかかってきた。
予想外のスピードに躱すのは無理だと判断して、マッテオはアイテムボックスから槍を取り出して鉤爪を受け止めたが、槍はへし折られインフェルノホークの纏っている炎に身を焼かれる、更に肩に鉤爪を立てられて押し倒された。
「ぐあっ!」
高温の鉤爪を肩に食い込まれ、纏う炎に焼かれてマッテオはどんどん体力を失っていく、インフェルノホークは、倒れたマッテオにクチバシで攻撃しようと首を持ち上げたその時、水球が飛んできた、それを避けようとインフェルノホークは羽ばたいてマッテオから離れた。
「マッテオ!」
ノアが魔術でインフェルノホークを追い払ってくれたみたいで、急いで駆け寄ってきた。
「あぁ、ありがとう」
「すぐに治療を…」
ノアが聖霊術で治療をしてくれ、なんとか立ち上がることができた。
「くそ…何もできないな」
ノアが悔しそうにインフェルノホークを見る。
「ノア、久しぶりにレーヴァテインを使うから少し離れて援護に徹してほしい」
「…分かった」
ノアはその一言だけ言って少し下がって、マッテオに身体強化の聖霊術をかけた。
マッテオはレーヴァテインをアイテムボックスから取り出して魔力を込める、魔石が光り、炎を纏って戦闘態勢に入った。




