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国外へ

ドワーフ国へ向うルートについて話し合った結果、南東に位置しているオットー領から入国する事になった。

オットー領の関所へは王都を出てガスパール領を抜けて2,3日行った所にあり、そしてこれから関所を越えるところだった。


「まだ関所は封鎖されてないね」


「そうだね、あと1週間もしたどうなってるか分からないけど」


「帰る時に封鎖されてたら、山越えも考えないとなぁ」


「ドワーフの職人連れて、それは避けたいな…」


そんな話をしている間に関所はすんなり通れた、冒険者の証を見せたので、あまり怪しまれなかった。

関所を越えて道なりに進むと町があり、そこで情報収集する事にした、国境付近だけあってそこそこ賑わっている、マッテオは冒険者ギルドへ、ノアは魔術ギルドにも登録しているのでそちらへ向かった。

収集したい情報は2つ、1つ目はこの国は早めに抜けたいので次の国境までの道のり、2つ目はこの国の情勢を知りたい、どこまで勢力を広げているのか。

冒険者ギルドに着いて、取り敢えず軽く食事をしならがら隣の席の冒険者へ話しかけてみた。


「あの~すみません、ちょっといいですか?」


「ん、どうした?」


「俺、この国に来たの初めてで、この辺りの地理とか周りの町の事聞きたいんですが、いいですか?」


マッテオは店員を呼んで、冒険者達が飲んでいるお酒をもう一杯注文して彼らに振る舞った。


「おっ!気が利くじゃねーか、この周辺の町だったな、ここの町は元々王都だったからそこそこ栄えてるだろ、この町と同じような規模の町は東と南東に進んだところにあるな、両方とも国境の町だからギルドもあるし、品揃えも割といい、後は小さな村が点々とあるだけだな、地理に関して言えば鉱山が多いな、この辺りは鉄や鋼なんかが取れるらしいぜ」


「ギルドの依頼も鉱山に出たモンスター討伐が多いな、俺達はこの前アーマーリザードを討伐したんだぜ」


得意気に、別の冒険者が話してきた。


「そうそう、俺達3人なら問題ない相手だったな」


また別の冒険者も自慢気に話している、周りの冒険者も(3人でアーマーリザードを…すげーな)なんて声も聞こえてくる。


(アーマーリザードを3人で討伐ってすごいんだ)


腕利きの冒険者なら、もっと情報を持っているかもしれないと考えて、もう少し掘り下げた話を聞いてみる事にした。


「皆さんお強いんですね、ちなみにさっきここが元王都って言ってましたけど、いくつかのドワーフ国が統合したって本当なんですか?」


「よく知ってんな、そうさゴームって王様が治めてたドワーフの国が勢力伸ばして、北側のドワーフの国々をあっという間に統合しちまったのさ、本当に北側の半分をのみ込むのも時間の問題だと思うね」


「そうなんですね、じゃあここから西に進むと統合されているから通行税いらないんですね」


「そういうことだ!全くありがたいぜ、ギルドの証があれば減額されるとは言え、広い範囲を無料で行き来できるのは俺たちにとっては嬉しい事だからな」


そう言って、冒険者達は乾杯して酒をグイグイ飲み始めた。


「最後にもう1つ質問いいですか?」


「ん?なんだ?」


「南に行くとどんな国で、東はどんな国ですか?」


「あ〜…南はまたドワーフの国だ、そこは森が多いから鍛冶というより蜘蛛や蛾のモンスターから取った糸で紡糸なんかが有名だったな、東はヒューマンの国でダンジョンで稼いでいたな」


ダンジョン、本で読んだ事がある、普通の洞窟とは違いある種の異空間、中ではモンスターが湧いていて最奥部にはダンジョンボスがいる、多数のお宝もあって、踏破目的やお宝目当てに冒険者が挑戦しているらしい。


「よく分かりました、ありがとうございます」


マッテオはギルドを出て、魔術ギルドに向かってノアと合流する事にした。

合流した後は、宿を取って今日お互いに得た情報の交換をした、ノアは魔術ギルドに行っただけあって、魔導陣について聞いていたらしい、元々のゴームが治めていた国は、魔導陣の研究が盛んだったらしい、そことは別の国だと南の紡糸の国より更に南に行った、ドワーフの国は魔導陣の研究が盛んらしいので、2人はそこを目指すことにした。

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