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ドワーフの国では…

ツーポイントミュージアムが面白すぎる

〜ドワーフ軍撤退直後〜

ゴーム王国へ侵攻に参加していた兵士たちが戻ってきた。

兵達の帰還を目撃した門兵からの報告を受け、あまりにも早い帰還に重臣や将軍達は、慌てて確認しに向かった。

城の前で座り込んでいる兵士達を見て、将軍が1人の兵士に話しかけた。


「一体どういう事だ?こんなに早く戻ってくるなんて、侵攻作戦はどうなった?」


「さ、作戦は失敗です、あの砦の戦力は想像を遥かに超えています」


「なんだと?巨人達はどうした姿が見えないが、まだ砦で戦っているのか?」


「巨人は全滅です、兵力もあっという間に1/3ほど削られ撤退してきました」


「巨人が全滅!3人の巨人がこの短時間に倒されたのか!?しかも180人もの兵士もやられたのか」


「追撃を受けましたので、最終的な被害はもう少し多いかと思います」


「なんだと…」


唖然としている将軍に、重臣の1人が声をかけた。


「将軍、何人かに状況は聞き取りできましたので、この事をゴーム様にお知らせせねば、やはりベルツ王国に侵攻するのは時期尚早、というより友好を結んたほうが我が国にとって有益だと」


「そ、そうですね、大隊長はいるか!」


「大隊長は恐らく戦死されております、砦側にとんでもない剛弓の使い手がおりまして、矢に射抜かれたところを見ました」


「なっ……とにかく他の隊長を見つけて、被害の確認と隊を纏めておくように伝えてくれ」


「承知しました」


将軍と重臣達はゴームに報告すべく城に引き返して、王であるゴームの部屋に向かった。


「ゴーム様よろしいでしょうか」


重臣が扉をノックすると中から「入れ」と返事があったので、重臣たち数名と将軍が中に入る。

予想外の人数に、ゴームも何事かと一同を見回した。


「何事だ、揃いも揃って」


「申し訳ございません、早急にお知らせせねばならない事がありまして、ベルツ王国へ向かった侵攻軍ですが、すでに撤退してまいりました…」


「なんだと!それはどう言う事だ!」


ゴームに兵士から聞いた事態の詳細を説明した。


「稲妻が巨人兵を倒し、天から無数の水球で攻撃されただと、しかも兵士2、3人を貫く剛弓に大隊長までやられたのか…」


「ゴーム様やはり彼の国とは、敵対ではなく友好を結んだほうが良いのでは…領土侵犯については、何か理由を考えて謝罪をしましょう」


「何を弱気な、そんな力を持っているなら尚更、吸収してしまうか、隷属させこちらの意のままに操ればこの大陸の覇権を握るのも確実と言うもの」


「しかしですね…」


「だまれ!儂が出向いて自らの手で落としてやるわ」


重臣の1人が、恐る恐る手を挙げ報告の続きをする。


「恐れながら、転移の魔導陣は向こう側に何か不具合が起きたのか使えなくなりました、再びいつもの様に奇襲をかけるのは数週間後になるでしょう」


「なんだと…おのれ、ならば魔導陣修復後に再び仕掛けるから、兵の準備をしておけ!」


ゴームは苛ついた様子で怒鳴った、その言葉を聞いて集まったの数人は部屋から出ていった。 

部屋に残った、1人の重臣と1人の将軍はゴームの方を向いて黙っている。


「なんだ貴様ら、儂自ら出陣するんだ今回以上の侵攻準備を整えろ!」


「王よ私の進言は、やはり聞いてもらえませんか?」


「進言?友好をという腑抜けたやつか?だったら無しだ」


「……分かりました」


そう言って、2人は部屋を出ていった。

廊下を歩きながら、2人は話し合っていた。


「王は変わられたな」


「そうだな、領土拡大が始まったのは1年ほど前か、その頃からおかしくなっていたんだろうな、侵攻が上手く行きすぎて俺達も目が曇っていたかな」


「その通りだ、我々もおかしかったんだよ、しかし今回は、不味いと思う、なんとか食い止めないとな…」


重臣と将軍は廊下を歩きながら、ゴーム王国のこれからを懸念していた。

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