魔術師見つかる
今年もクーラーを使う日が来ました、暑すぎる
ルイスによる兵士団の魔術訓練が始まったが、兵士団の中には魔術適性のある人はやっぱりいなかった。
領主の意向で、13歳以上の領民に魔術適性の再調査が行われた。
何故13歳か、12歳までは学校に通い識字や算術を学ぶことを、領主が優先したからだ。
6日程で領民の再調査が完了した結果、2人、魔術適性のありそうな人がいたので、兵士団から練兵場に来るように、お達しがあった。
次の日、俺、ヘンリー、新たな適性者の4人は練兵場に集まっていた。
しばらくすると、ルイスが俺達の前にやってきた。
「よく集まってくれた、お前たち4人は、魔術の適性が他の人より高いから、魔力を伸ばす訓練をしてもらう、その結果、ウィザードになれるまで魔力が高まったら是非、うちの兵士団へ入隊を考えてほしい。」
「強制ではないのですか?」
青年の1人が質問した。
「うむ、テオバルト様の意向だ。兵士になれば命をかけることもあるからな。そこは飽くまでも個人の意思に任せると」
なんとも優しい領主様だ。
強引に囲ってもいいだろうに、領民の事をよく考えてくれる、いい領主の土地に転生できてよかったと思う。
そうしみじみ考えていると、ルイスが話し始めた。
「まずは、自己紹介だな、おれはこの兵士団で3人いる隊長の一人だ。そこの少年2人の父親でもある。よろしく頼む。じゃあ次、ヘンリー」
「ヘンリーです。10歳です。適性属性は土です。」
ヘンリーがこちらを見て、自己紹介を促す。
「マッテオ、5歳です。適性属性は火と風です。」
(一応全属性試して、使えることは確認しているが、色々面倒そうなので2属性で通す)
隣の青年に目をやる。
「えーっと、カールです。20歳です。適性属性はまだ分かりません。」
最後に残った青年も自己紹介をはじめる
「レームスです。歳は22で、おれも適性はまだ分かりません。」
2人は再調査で水晶が光った事で、ここに呼ばれただけで、まだ魔術自体は使ったことがないそうだ。
自分の適性属性を知るのは、イメージした属性が魔術として発現するかどうかで判断する。
なんか調べる魔道具もあるらしいがここにはなかった。
とりあえず、2人の適性属性を探すことにする。