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国境へ行こう

スギ花粉収まってくれ

アルムガルトは城に残っている重臣達を強引に納得させ、オリバーとヴィクトルに城の守りを任せると、3人だけで直轄領南端へ向かった、予定通り翌日には、南端の砦に到着して砦の兵士長に話を聞いく事にした。


「へ、陛下!?突然このような場所にお越しになるなんて、いかがされましたか?お連れはその少年2人だけですか?」


「日々砦での任務ご苦労だな、今日はドワーフ国の動きについて、情報を得たので実際の状況を確認しに来た次第だ、余り大人数で来ても迷惑だろうと思って、連れて来る人数も絞ったのだ」


「そうでしたか…ドワーフ国の動きというと、国境の侵犯のことですかね?」


「そうだ、ここの砦でそのような動きは捉えているか?」


「さすがにここは直轄領ですので、今のところ侵犯はされておりませんが、国境付近でドワーフ兵を見かけることが多くなっております」


「そうか、マッテオ、ノア俺達も国境付近まで行ってみるか」


アルムガルトの突拍子もない発言に、周りの兵士も少し慌てるが、ノアが冷静にたしなめる。


「陛下、それはさすがにお止め下さい、他の領地では明確に侵犯されていると聞いておりますので、もし相手の兵隊が潜んでいた場合、陛下の命に関わります」


「うーん、マッテオも同意か?」


「そうですね、国境はここからでも見えますので、それで十分でしょう、陛下が無闇に現地の境目まで行くのは、平時であっても余り良い事とは思いません」


「分かった、お前たちの意見に従おう」


アルムガルトは強引な所があるけど、一緒にモンスター討伐をした、俺達が危険と判断した場合は素直に言うことを聞く、国境に近づく事は諦め、砦の見張り台から望遠鏡で国境の辺りを、見てみる事にして見張り台に登る、見張りの兵士に声をかけ、ここ2、3日の状況を聞いてみた。


「ここ2、3日どころか1週間くらい毎日ドワーフの兵がウロウロしてますよ、今日も見かけました」


「そうなのか、1週間もこちらの様子を伺っているだけなのか、ノアどういう事だと思う?」


「おそらくですけど、砦の戦力の分析や見張りの交代のタイミングなどを、探られているのではないかと思います」


「そう言う事か、まずはここの砦を落とすつもりか、何か対策を考えないと」


「おそらく大丈夫でしょう」


マッテオがそう言うと、アルムガルトは不思議そうに聞いてきた。


「どうしてだ?マッテオ」


「実戦訓練の時に直轄領内を色々回って、砦の位置関係も、ある程度分かりましたし、ここと王都の間にも砦がありました。

この砦で何か起これば、使い魔や魔導通信とかで近くの砦に伝わって、救援は半日あれば着くと思います」


「その少年の言う通りです陛下、この砦にもウィザードがおりますので、何かあれば使い魔を飛ばして近くの砦や王都にすぐ連絡が行く手筈になっております」


そうアルムガルトには説明したが、この世界には魔術や想像を超えるモンスターなんかもいる、マッテオの予想の範疇なんて軽く超えてくる事もあるだろう、そんな事を考えているとノアが話し始めた。


「ただこの近辺の砦の位置くらいは、もうドワーフ達も把握しているでしょうね」


「何故そう思う?」


またアルムガルトが疑問を投げかける。


「ドワーフ国とは僅かながらも交流はあります、実際、国内でドワーフを見かけた事もありますし、国交断絶してない状況なので、砦の位置や平時に常駐している兵の数くらいは漏れているでしょうね、それを踏まえて短時間で落とせる戦力で攻めてくる可能性はあると思います」


「確かに…その可能性はあるね」


そんな話をしていた時、見張りの兵士が異変に気づいて、国境の方を注視し始めた。


「兵士長、ドワーフ兵が国境を越えてこちらの領内のに侵入してきました!」


その声に反応して、アルムガルト達は国境の方に注目する、確かにドワーフ兵が1小隊、2小隊と次々と侵入してきている、その数はまだ増え続けている。


「一体どこからこんな数の兵が…こんな数の兵が移動している形跡なんてなかったのに」


見張りの兵士が驚いて、増え続けるドワーフ兵の方を見て呟いている。


「呆けてないで砦内に知らせろ!他の砦にも救援依頼を出すんだ!」


アルムガルトの一喝で、我に返った兵士は警鐘を鳴らして砦内に異常事態を知らせる。

その間にもドワーフ兵がどんどん増えていっている。

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