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勇気と覚悟

実戦訓練3日目、今日はレッドクーガーの出没する山に来ている、魔術の実戦訓練の際、ノアが瞬殺したから、いまいちレッドクーガーの脅威が分かりにくいが、候補生の1人はかなり怯えている様子だ、もう1人は冷静に辺りを見回し、手掛かりを探している、レッドクーガーの潜んていそうな、岩場の隙間や洞穴を見て回っている。

40分程探しだ後、岩場で休んでいるレッドクーガーを見つけた、挟み撃ちにするつもりのようで、左右からゆっくり近付いて行っている、ある程度近づいた時にはレッドクーガーには既にバレたみたいだ、怯えていた候補生の方をじっと見ている…するとレッドクーガーは立ち上がり、頭を低くして狩りの体勢に入った。


(これ不味いかも…)


候補生はその姿を見てすぐに剣を抜いて盾を構えた、すると途端にレッドクーガーが襲いかかった、初撃は盾で防いだが、倒れてしまい、仰向けのまま盾を目の前に構えて、レッドクーガーの爪を必死に防いでいる。

その隙にもう1人が、背後から近付いて一撃を与えた、と思ったが躱されていた、攻撃を躱されて一瞬戸惑っている間に飛び付かれこちらも倒れた、容赦なく鋭い爪の連撃を受けている、3,4発食らって何とか盾でレッドクーガーを押しのけた、既に満身創痍といった感じだが、まだ討伐する意志はあるみたいだ、2人共立ち上がってレッドクーガーに向き合った。

怯えていた候補生も腹を据えて、斬りかかったり、相手の攻撃を冷静に盾で防いでいる、ただレッドクーガーの動きにはまだ付いていけてないので、攻撃は当たらない。

しばらく見ていたけど、事態が良くなる様子はない、むしろ疲労とダメージの蓄積で攻撃も防御もどんどん精細を欠いていく、その様子を見てベクターが声をかけてきた。


「マッテオ…」


「えっ!またですか?助けるのいいですけど、訓練にならないんじゃ」


「いいんだ、先ずは自分の命を奪いに来る相手に立ち向かう勇気、相手の命を脅かすという覚悟を身に付けないといけない、あいつらは十分見せてくれた、攻撃を当てるという技術面がまだまだなのは分かっている、それはこれから身につければいいんだ」


「なるほど…」


「お前はもっと明らかな、“敵”と向き合った事があるだろ?」


ベクターは魔族達の事を言っているんだろう、ここで、話し合っていても彼らの状況が悪くなるだけで、よろしくない事は分かっているから助けに行くことにした。


「じゃあ行きますよ」


「頼む、あいつらのトラウマになる前に行ってくれ」


(あんたな…)


と心の中で思ったが、声には出さず救援に向かった。

駆け付けたマッテオに気づいたレッドクーガーは、身体をマッテオの方に向けすぐに臨戦態勢をとった、相手との距離を測って飛びかかるタイミングを探っているみたいだ。

マッテオは、そのタイミングを外す為に、射程範囲に入る前に俊敏のスキルで加速して一気に距離を詰めた、タイミングを外されたレッドクーガーは驚いて硬直している、その隙に新しく覚えたて剛剣のスキルで首を跳ね、あっという間に討伐は完了した。

その一部始終をを見ていた候補生2人は、力が抜けてその場に座り込んだ、2人共結構やられているみたいで、あちこちから血が流れている、ベクターたちの方から近寄ってきて、2人にポーションをかけ傷の治療は終えてから、ベクターは俺に言ったように、2人にも勇気と覚悟の事を説明して褒めていた。

その後、討伐したモンスターを回収して一休みしてから、王都のギルドへと戻ってこの日の訓練が終わった。

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