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兵士団改革始まる

7月に入って、益々蒸し暑いですね。

集中力低下してます。

剣術、弓術、魔術それぞれ訓練しながら3ヶ月ほど経った。

魔力量はかなり増え初級魔術なら十数発撃てるくらいにはなったので、中級魔術を試すようになっていた

その頃には、魔術を使えることを隠すのは難しく、町中に知れ渡っていた。

2人の兄にも魔力の感じ方や鍛え方を教えたが

長男ポールの魔術適性は低く初級魔術5,6発撃つくらいで魔力量は頭打ちとなった。

次男ヘンリーの魔術適性はポールよりは高そうだけど、魔力線は細く初級魔術で精一杯といった感じだ

この頃から、ヘンリーは俺と一緒に弓術を習い始めた、魔術を目の当たりにし、後方から攻撃が出来た方がいいと考えたみたいだ。

そんなある日、父ルイスが領主からお屋敷に来るよう呼ばれた。

ルイスは執務室の前に立ちノックする


「テオバルト様、ルイス参りました。」


「おお、ルイス来てくれたか、入れ」


領主テオバルト・フォン・マッケンゼン

領民の数は600人ほどで、3つの町や村を統治している下級貴族だ。


「失礼します。」


「ルイス、待っていたぞ、日頃の活躍、聞いている、兵を率いてモンスター討伐をしてくれているそうだな。苦労をかけるな」


「勿体ない、お言葉でございます。」


兵士団の仕事は、主に領主の護衛や領地の見回りだが

毎日、練兵場に通う訳じゃない。

週に2日は訓練、1日は護衛の任務、2日は見回りの任務を30人程で回している。

非番の日が2日ある、父は非番の時は同僚2,3人で冒険者ギルドに行き依頼を受けたりしている。


「噂を耳にしたのだが、お前の息子たちは魔術を使えるのか?」


「はい、長男は適性が低くほとんど使えませんが、次男と三男は初級魔術なら使っております。」


「なるほど、確か次男は7歳を超えていたな?

洗礼の時に、水晶は反応しなかったのか?」


「はい、私も洗礼には立ち合いましたが、水晶は光らなかったですね。」


「どういうことだ?急に魔力が高まったのか?

あまり聞いたことのない事例だが」


「末の息子曰く、魔力は皆持っているそうで、後から鍛えることが、可能らしいです。」


「何故、そんな事を末の息子がしっているのだ?」


「はい、教会で魔術書を見つけ独学で訓練したそうです。」


「なんと、それはすごいな、末の息子はいくつだったか?」


「5歳になります。」


「5歳!」


領主は驚いて椅子からずり落ちそうになっていた。


「独学とは、末恐ろしいな…ん?5歳だとまだ字を習ってないのではないか?」


「はいそれが、聞いたところ、去年から、たまに教会へ行ってシスターに習っていたそうです。」


父も少し困惑気味に答える。

呆れたように領主は固まった。

しばし沈黙が流れた後


「そ、そうか…将来が楽しみだな。でだ、お前は魔術を使えるのか?」


「いえ、長男と同じでほとんど使えません…

息子から、説明を受け練習しましたが、どうやら私には魔術の才能はないみたいで、初級を3回ほど使うと魔力切れになります。」


頭を掻きながら、面目なさそうに答える。


「そうなのか、魔術が使える者が増えれば、兵士団の強化に繫がる。兵士たちに魔術の手ほどきをお願いしたいのだが、お前に頼めるか?魔力の使い方自体は練習したのだろ?」


「はい、自分の魔力を感じる方法は手ほどきできますので、大丈夫だと思います…前もってお伝えしておきますが、後天的に魔力を鍛えられるといっても、ウィザードになれるほど魔力量があるものは、やはり少数のようですので、あまり過度にご期待されませんよう、心づもり下さい。」


「そうか、わかった。ウィザードがいれば、我が兵士団も躍進できると思ったまでだ、いなくともそれは仕方ないと思っているよ。」


「であれば、結構です。魔術訓練の件、承知いたしました。」


話が終わり、父は退室していった。


「ヨゼフ!」


領主は次に執事を呼んだ


「お呼びでしょうか、テオバルト様」


「教会の書庫に魔術書があるらしい、見つけて借りてくるんだ。」


「かしこまりました。」


次の日から、領民全員が教会へ行き、魔術適性の再確認が行われた。

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