まだまだ実戦訓練
仕事いかずにモンハンしたい笑
次の日、実戦訓練に出かけてブルーアナコンダが出没する地域の森へ着いた、アルムガルトと候補生3人は隣同士が見えるくらいの距離で等間隔で横に広がり、対象モンスターの捜索を開始した。
ブルーアナコンダ
Cランクモンスター
体長8〜10m
動物のアナコンダより一回り程大きい
深い青色の鱗を持つ
その鱗は硬く、中級冒険者向けの鎧や盾に使われている
ギガントフィスの時もそうだったが、蛇のモンスターは気配を消すのが上手いので、発見に時間がかかってしまう、30分程捜索したけど痕跡さえも見つからなかった、少し休憩をするために、木陰に腰を下ろした。
「なあベクター、このまま見つからなかったら今日は中止か?」
アルムガルトがベクターへ質問を投げる。
「敵を見つけるのも訓練ですので、しばらくこのまま続けますが、帰る時間も考慮しても後2時間程、探して見つからなければ、今日は終了ですね」
「2時間か…早く見つけないと、歩き回って体力を使うまでしまうな」
「そうですね、早く見つけることが先決でしょう」
休憩を終えて、また森の中を歩き始めた、捜索を再開して30分位たった頃、1人の候補生の前に突然樹上からブルーアナコンダが降りてきた、予想外の事で遭遇した候補生は固まって声を出せないでいる、ブルーアナコンダは武器を構える前に巻き付いて絞め上げてきた。
「あ…ぐあぁ…が、かは」
絞められて悲鳴すらあげられない、異変に気づいた別の候補生が慌てて全員に声をかけた。
「出たぞ!もう攻撃を受けてるぞ!」
その声を聞いて、アルムガルトと候補生2名がブルーアナコンダの元に集まった。
「不味い!巻き付かれている」
1人が剣で胴体に斬りかかったが、硬い鱗に刃が通らない、もう1人の候補生が、力いっぱい槍で突きを出したがやはり刃が鱗に弾かれる、アルムガルトが渾身の力で槍を振り下ろす!初めて鱗に傷を付けたが、かすり傷程度で大したダメージにはなっていない、しかし、3人に囲まれて周囲の警戒に気を回している、巻き付かれている候補生は既に気を失ってぐったりしていた、その姿を確認したアルムガルトは、槍を強く握り直して、腰を落としてスキルを使って攻撃する。
「行くぞ!剛槍!」
スキルを使った槍は鱗を破り胴体に深く突き刺さった、ブルーアナコンダは「シャー」と鳴いて天を仰いだが、すぐにアルムガルトの方を向いて、噛みつこうと近づいてきた顔を、槍で横薙ぎに払いながら避ける、ブルーアナコンダは頬を殴られた形になり、一瞬顔を背けたが、すぐにアルムガルトの方を向いて睨み合いになった。
他の2人の候補生も槍で突いたり剣で攻撃しているが、全く効いていない、アルムガルトは相手を誘うように少しずつ下がる、するとブルーアナコンダは巻き付きを解いてアルムガルトについて行った、その隙に1人の候補生が巻き付かれてぐったりした候補生を、救出して離れた場所へ運んだ、それを確認したアルムガルトは再度、腰を落として槍を強く握る、獲物を放したブルーアナコンダは鎌首を高くし、襲いかかる準備をしているようだ。
しばしの間、睨み合いが続いたが、ブルーアナコンダの方が「シャー」と鳴き始め勢いよく襲いかかってきた、アルムガルトは迫ってくる相手をじっと見つめ、距離を測り槍を突き出した。
「剛槍!」
迫ってくる勢いと、繰り出す槍の勢いでアルムガルトの一撃はブルーアナコンダの口から後頭部にかけて貫いた。
が、脳は無事だったようでブルーアナコンダが暴れ始めた、10m近い巨体がのたうち回るので、どうする事も出来ない、暴れ回る大蛇の力に負けて、アルムガルトは槍から手を離してしまった、無手になったアルムガルトはすぐに剣を抜いて、暴れる大蛇の動きをよく見てとどめを刺すタイミングを見計らう。
ブルーアナコンダも、だいぶ意識が朦朧としてきたのか動きが緩慢になってきた、首が下がったのを確認するとアルムガルトは相手めがけて走り出した。
「剛剣!」
スキルで攻撃を強化して、相手の脳天に剣を深く突き刺し、ブルーアナコンダはやっと絶命した。
巻き付かれた候補生は、治癒のポーションをかけ応急処置を施したので大事には至らなかった、ベクターは参加した全員に労いの言葉をかけ、アルムガルトには称賛を贈った。
その後、ブルーアナコンダを回収して王都へ戻った、王都へ着いた時には夜になっていたので今日はこのまま解散となって、2日目の訓練も終わった。
剛槍=剛剣
便宜上呼び名を変えてるだけで、同じスキルのつもりです




