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訓練の日々

にわかに仕事が忙しくなってきました…

年度末ですね〜

魔術訓練の次は、ゲイルという大隊長による剣術訓練を受けた、この訓練はアルムガルトも一緒に受けている。

今までは、ルイス自身が自己流の剣術だった為、型という物が無かったけど、ここでは国王兵団に伝わってきた流派で訓練していく事になった。

素振りや足捌き、基本となる型の練習を繰り返し、人形へ打ち込み、最後にゲイルや他の訓練兵たちと模擬戦を何本か行う、模擬戦ではスキルは使わず、剣の技量のみで行った。

確かに最近は俊敏のスキルやレーヴァテインのスキルを使っていたから、技術向上への意識が薄くなったていたように思える。

ゲイルの剣術は国王兵団の中でもトップクラスの腕前らしい、マッテオは自分が師事するには、勿体ない人物だと思った、訓練後、大浴場で汗を流しているとノアが入ってきた。


「やぁお疲れ様、今日も魔術の訓練だったの?」


「いや、今日は聖霊術の訓練だよ」


「ノアくんは、聖霊術も訓練しているのか!」


「ああ、始めたのは最近だけどね」


「聖霊術か魔術とは違って、使える人はウィザードよりは多いって聞くけど、霊力?ってどうやって身につけたの?」


「精霊を召喚するとか身に宿すんだよ」


「精霊?精霊とかすぐ見つかるものなの?」


「弱い精霊ならそこら中にいるんだ、そういった精霊なら少しの魔力を分ける事で、割と簡単に召喚できるよ、強力な大精霊を召喚するのは難しくて、まず精霊に気に入られないといけないらしいし、そもそもなかなかいないからね」


「ノアくんはどうやってるの?」


「僕は今のところ、弱い精霊を召喚している、まだまだ初歩段階だよ」


「ふーん、召喚と身に宿すってどう違うの?」


「弱い精霊ならたくさんいるから、その場その場で呼んで魔力と霊力を交換してもらう感覚だね、言わば霊力は借り物なんだよ、身に宿すと自分の中に霊力を持つことができるから、魔力と一緒で訓練で量や出力を鍛えることができるようになるらしいよ、そういう人がアークプリーストになるみたい」


「そういう事なんだね、だからアークプリーストはなかなかいないのか」


「一応、人に宿ると精霊エレメントから聖霊スピリットへ変わるらしい、だから本来の聖霊術は聖霊が宿った人が使うものって考え方があるんだ」


「そうか、そのうち俺も習おうかな」


「いいと思うよ、実は聖霊術はクラウス様も一緒に訓練してるんだ」


「えっ本当に?」


「うん、この前の作戦の時に魔力切れになって、まだまだ未熟なんだと認識されたみたいで、魔術の訓練は以前からずっと続けてるけど、別の力をと考えたらしい」


「すごいね、教えてくれる人はアークプリーストなの?」


「それがこの国にはアークプリーストが10人いるんだけど、その10人共、教会で司教になっているから、城にはいないんだ、元冒険者のプリーストの人が教えてくれている、クラウス様に教える時は、めっちゃ緊張してて笑えるよ」


「確かにそれは、想像しただけで笑えてくるね」


「マッテオくんの訓練はどうだった?」


「今日は剣術、明日から槍術、馬術、弓術の順番で習っていく予定だよ」


「うわー詰め込んだね、塾で忙しい子供みたいだ」


「えっ?塾?」


「あー何でもないから、気にしないで」


ノアは言葉を濁して話題を変え、雑談を続けた。

それからしばらく話してから、大浴場を出て互いの部屋へ戻った。

翌日は槍術の訓練で、教えてくれるのはベクターだ。

もちろん魔槍を使えるようになった、アルムガルトも一緒に訓練を受けている、この槍術も国王兵団で使われている、流派を学んでいく事になった。

訓練内容は剣術と同じで、素振り、足捌き、型の練習に模擬戦。

次の日の弓術訓練は、精神統一をして、次に的に向かって矢をひたすら射る、反復練習だった。

テオバルト兵士団の弓術は、正確に狙い、弓の弦の張りも強くし、貫通力のある印象だ、戦闘においては相手の急所を狙い確実に仕留めるという弓術、国王兵団では先ずは当てることが先決で、速射性を高くしているように印象を受けた。

一矢で仕留める弓か、集団戦の弓の違いだろう、マッテオは集団戦じゃなくて、一矢で仕留める弓術を続けたいと考えたから、訓練は今までのやり方を続けたいと訓練官に伝えて、1人別訓練する事にした。

次の日は馬術訓練、訓練を担当するのはラーシュという大隊長の1人だ、この訓練にはアルムガルトとノアも参加している、マッテオとアルムガルトは馬上での槍捌きも訓練した。

夕方、この日はアルムガルトとノアの3人で大浴場に向かった。


「いやーマッテオが来て、剣術、槍術の訓練にも張り合いが出てきたな」


「そうですか?なら良かったです」


「ああ、前までは馬術訓練でしかノアと会わなかったし、指南役と2人だと時間が長く感じるんだよな」


「アルムガルト様は、ノアくんと一緒に魔術訓練されないのですか?」


「私とノアでは魔術のレベルが違いすぎるからな、私は取り敢えずもっと魔力量を増やさないと、まだまだブリューナクを満足に使いこなせない」


「そうですよ、なのにいきなりマッテオくんと魔槍と魔剣で模擬戦をしようだなんて無謀ですよ、マッテオくんはBランクモンスターを討伐してるんですよ」


「そう言うな、ノアだってちょっと楽しみにしていたんだろ?」


「そうですけど、興味あったのはマッテオくんの魔剣使いの方ですよ」


「ひどい言われようだな…」


「ノ、ノアくんちょっと遠慮なさ過ぎじゃないか?」


少し引き気味の俺に、アルムガルトが言ってきた。


「ああ構わないよ、俺たちは年も近いから、下手に気を使い過ぎないようにノアには言っておいたんだ。

マッテオも特に3人だけの時は、あまり気を使い過ぎないようにしてくれ」


「はい…陛下がそれでよろしいなら」


「ああ頼んだぞ、それにお前たちと交流を持てるのは訓練の時だけなんだから、あまり距離を置かれると寂しいじゃないか」


「またぁ、そんな事言ったらマッテオくんが反応に困るじゃないですか、“共に頑張ろう”とか“仲良くしてくれ”とかにして下さいよ」


「ノアくんツッコミが強いよ」


「いやーマッテオが来てくれて、ちょうどいい感じになってきたな、毎回この時間が、更に楽しみになってきたぞ」


「はは…なら良かったです」


しばらく雑談してから、大浴場を出た。

部屋に戻って、ベッドに横になったら眠気がすぐに来たのでそのまま眠りについた。

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