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ベクター

今週めっちゃ寒い

マッテオが討伐の話しをしていると、武術訓練場にいたナイトロードが話しかけてきた。


「ルイスと言うのは、あの時、私と剣を交えた御仁のことか?」


「ベクターか」


アルムガルトからベクターと呼ばれた男は、救出作戦の時に、大臣側にいたナイトロードだった。

事情聴取を受け、大臣の信奉者ではなく、本当にハインツが王を監禁した悪人だと思い込んでいた純粋に武人なのだと判断され現在も、国王兵士団の隊を率いる大隊長のままでいる。


「あのルイス殿は、ギガントフィスを倒したのか?君と2人だけで?」


「倒したというか、行動不能にしたら出血で死にました、父さんも俺も気を失っていたから、胸を張って倒したとは言えないですが…」


「それでもすごいな…ルイス殿はまだクラスチェンジしてないだろ?使用していたスキルをみる限りまだ基本クラスだと思ったが」


「そうですねまだ、ウォーリアのままです」


「なのに私と渡り合った、それに途中から加勢に来たあの青年も、ルイス殿ほどではなかったが、彼も強かった…故に私は敗れたんだ、たった2人のウォーリアに」


それにはアルムガルトも同意して、話しかけてきた。


「確かに、テオバルトの兵士はみんな強い、何か特別な訓練方法でもあるのか?」


理由はもちろん気功術を使っているから、なんだがこの場で話してもいいものか…もちろんクラウスやハインツなら話しても大丈夫だろうけど、アルムガルトやベクターに離すと、広まってしまう気がする。

テオバルト領でも、強い力を多くの人が持ってしまう事を危惧して、新しい兵士にはまだ気功術の訓練をさせていない、この辺りの線引は難しい問題だ。


「テオバルト領の訓練方法については、追々テオバルト様にも確認を取りながら話したいと思います」


この返答を聞いたアルムガルトは腑に落ちない様だ。


「何故だ?兵士が強くなるなら、その方法は広く伝えるべきだろう、国の増強にも繋がっていいじゃないか」


ベクターもアルムガルトに続く。


「私も興味あるな、何か特別な訓練をしているなら是非、我が隊の訓練にも取り入れたい」


俺が答えに困っていると、ハインツが助け舟を出してくれた。


「陛下、落ち着いて下さい、テオバルト領で何か特別な訓練をしているのは明白でしょう、しかし、基本クラスが上級クラスに匹敵するような力を得ているのですよ、教える相手を間違えればどうなるか、ご想像下さい」


アルムガルトはその言葉を聞いて、少し考えている。


「………確かに、あの時、大臣側の兵士がテオバルトの兵士のように強力だったら、作戦は成功していなかっただろうな…」


アルムガルトは、ハインツに諭され、強い力を持つという事を少し理解してくれたみたいだ。

訓練場でのやり取りの後、マッテオは今、魔術の他にも、剣術、弓術、槍術、馬術を習っていることを伝えると、クラウスもハインツも驚いたけど、王都でも教えてくれる事になった。

この日は、ささやかだがマッテオの歓迎会を開いてくれてアルムガルトやノアと一緒に夕食をとった、城の書庫などにも興味を惹かれたが、明日からの訓練に備え部屋で休む事にした。

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