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決意

仕事って難しいな〜

次の日の朝、朝食をみんなで食べている時に、マッテオは昨日考えた事を家族に話した。


「みんな、昨日は話を聞いてくれてありがとうございました、一晩じっくり考えて、やっぱり王都に行こうと思います」


「そうか、王都で色々経験して、お前なら更に強く賢くなった姿を家族に見せてくれると信じているよ」


ルイスは嬉しそうに、そう言った、マレーネは笑っているが、目に涙を浮かべているようだ、2人の兄は「頑張れよ」「負けないように頑張るから」と励ましてくれている。


朝食を終えて、テオバルト邸にルイスと一緒に向かい、クラウスに王都へ行く旨を伝えた。


「そうか!決意してくれたか、これでアルムガルト様に顔向けできる」


「アルムガルト様に?」


マッテオがそう聞き返すと、クラウスが王都の事を少し教えてくれた。


「そうだ、アルムガルト様は同世代のお前とノアを、とても気に入っているのだよ」


「そうなんですか?でも何故でしょう?」


「そうだな、理由の1つ目は、お立場上、周りには大人しかいないからな、妹君がいらっしゃるが、今は国外の修道院に身を置いている、近くに同世代がいるだけで、嬉しいのだろう。

2つ目は自分の救出作戦に、参加してくれたのだから気に入って当然だと思わんか?」


「確かに、悪い印象になり辛いですね」


「うむ、とは言え王都でお前を迎え入れる準備もあるから、そうだな…2週間後、またこちらに出向く、その間にお前も準備を整えてほしい、それで大丈夫か?」


「はい、分かりました。それだけお時間頂ければ十分です」


そして、2週間の間にミアとパオルにも事情を説明して、王都に移ることを伝えた。


「えーそうなの!王都に言っちゃうのか…寂しくなるね…私もいつかすっごいプリーストになって、王都に行くからね!待っててね!」


ミアは最後に笑顔で再開を約束して見送ってくれた。


「マッテオは王都ですげー兵士になるんだな、俺はここの兵士団に入って、王都にまで名前が聞こえてくるくらいの実力者になってやるさ!」


パオルも笑顔で強い兵士になると息巻いた、2人との挨拶も済ませて、移住の準備を進めていると、あっという間に2週間が過ぎて、マッテオはテオバルト領を後にすることになった。

見送りにはミアもパオルも駆けつけ、兵士団のみんなが来てくれて、忙しい中テオバルトも来てくれた、母のマレーネは泣きながら、抱きしめて「元気でね」と声をかけてくれた、ルイスは「お前なら大丈夫だ」と励ましてくれた、ポール、ヘンリーもそれぞれ励ましの言葉を贈って笑顔で見送ってくれた、その目には薄っすら涙が見えた。

マッテオは、馬車に乗って窓から身を乗り出して、みんなに手を振って別れを告げた。


「みんな元気でー、次会う時は立派な姿を必ず見せるからねー」


見送りに来ていた全員が、馬車が見えなくなるまで手を振ってくれていた。

マッテオは座り直して、改めて王都で更に成長し、みんなの誇れる人間になろうと決意した!

そして、数日の馬車での旅を終えて王都での暮らしが始まった。

王都に着いて先ず案内されたのは、城の一室だった。

クラウスにここで待つように言われて、しばらく待っていると、

扉が開いて、アルムガルトとハインツが入ってきたので、思わず立ち上がり頭を下げた。


「頭を上げてくれ、マッテオよく来てくれた、お前が来るのを待っていたよ」


こっちが挨拶をする前に、アルムガルトから声をかけてくれた。


「そのようなお言葉を頂いて、光栄に思います」


「そんなに畏まらなくていい、仰々しくしたくないから、謁見の間じゃなくて、ここにしたんだ」


「いえ、しかし…」


「ノアもそうだが、お前たちは年の割に、やる事が大人びているな」


そう言って、アルムガルトは笑っている、笑っているアルムガルトに代わりハインツが話し始めた。


「早速だが、王都でのお前の立場についてだが、陛下の近衛兵候補ということで、色々と訓練を受けてもらいたい」


「近衛兵候補ですか」


「そうだ、ただし名目上だがな、何も必ず近衛兵になれるという訳ではない、ふるいにはかけられるし、辞退も可能だ、訓練に関しては、おまえも受けるつもりはあったんだろう?」


「あっはい、それはもちろん」


マッテオの返事を聞いて、アルムガルトはまた笑顔になった。


「よし、では先ずはこれから暮らすお前の部屋へ案内する、荷物を置いてくるといい、それから今日は、城内の案内をしよう」


「はい、承知しました」


用意された部屋は、兵舎とは別に城の敷地内に建物があり、国中から集められた優秀な人材が、訓練生としてここに寝泊まりしている所らしい。


「この部屋が今日から、マッテオの部屋だ、隣はノアの部屋になっているからな」


案内された部屋には、ベッド、ソファ、ワードローブにチェストがあり、そこそこの広さだった、部屋に入り荷物を下ろして、マッテオは部屋を見回した。


「なんだか申し訳ないですね…もっとこう田舎の自分の部屋みたいな所で寝泊まりすると思ったていたのに、こんな立派な部屋をご用意頂いて…」


「気にするな、ハインツやクラウスはもっと広い部屋で暮らしているんだから」


「はは…そこと比べられても…」


「そんな事より、城の中を案内しよう、そうそうレーヴァテインは持ってこいよ」


アルムガルトは、嬉しそうに案内を買って出てくれた、そんな事をしている暇があるのかと、心配したが案内が始まってしまい、ハインツも特に注意する様子もないので、付いて行くしかなくなった。

食堂に大浴場や書庫を回った後、庭に出たて武術の訓練場、魔術の訓練場を案内してくた。

ちょうど、魔術の訓練場ではノアがクラウスに指導を受けていた。

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