再び洞窟へ
混雑を避けて先週末初詣へ行ってきました
有名神社はやっぱり混んでますね
兵士団の募集は、以前よりも積極的に行われ、その結果50人の募集に対して、倍の100人近く集まった。
選別の試験に入り、先ずは応募していた全員に、魔術の適性を調べ直し1人適性者が見つかった。
今回は、聖霊術への適性者も調べ、4人見つかりプリーストの訓練を受けてもらう事にした。
残りの応募者には体力テスト、剣や槍、弓の実技テストを受けてもらい、50人に絞って入団してもらうことになった。
総勢100人以上になった兵士団は20人の騎馬隊が1隊、25人の歩兵隊が3隊、魔術隊が1隊に分けられた。
日々それぞれの隊で訓練が行われ、マッテオは学校に通いつつ兵士団の訓練にも参加した、新たに騎馬隊ができたことで馬術、槍術も訓練し始めた、ニルスから槍術を習っていたパオルも練兵場に来ていたが、さすがに馬術は教えてもらえなかった。
「なんで、マッテオは良くて俺は馬術訓練に、参加させてもらえないんだよ」
と、パオルは愚痴っていたけど、どこまで本当の事を話していいのか、迷ったから、副兵士長の息子だからだよと言うことにしておいた。
ミアには聖霊術の適性があったみたいで、今は教会に行ったり、独学で訓練しているみたいだ。
ルイスは扱える武器を増やし片手斧を訓練していた。
基本は剣で戦うみたいだけど、強撃がより威力を発揮できる武器の訓練をしたようだ。
そして、新兵訓練も3ヶ月ほどたってから、洞窟の調査隊が編成された、そこにはマッテオと、ルイスはもちろん入り、ダニエルの隊と魔術隊が調査に行くことになった。
洞窟の前に着いてダニエルが編成について指示を出す。
「よし、まずは洞窟前に3人に待機だ。前回行った場所までに3回分岐がある、分岐毎に3人に待機する形を取る。では洞窟に入るぞ」
新兵の中にはシーフのクラスに就いた者がいたから、今回は冒険者には依頼を出していない、シーフを先頭に進み、前回の広場まで着いた。
「ここまで、強敵と言う程のモンスターは出てこなかったな」
「あぁ、前回もここまでに遭遇したのは弱めのモンスターばかりで、この先の縦穴の下にあのギガントフィスがいたんだ」
ダニエルとルイスがここから、どう進むかを改めて話し合っている。
「マッテオ、お前の探知スキルで縦穴の下まで探れるか?」
「探知範囲は広がったけど、縦穴の真下位までが限界ですね」
「やはり先に誰かが降りるしかないか…」
ルイスもダニエルも悩んている。
「俺が降りますよ、探知スキルがあるから、何かいれば早めに分かるし、ロープを体に括って降りれば、体重もこの中じゃ1番軽いから引き上げやすいでしょ」
「確かにそうだな、ルイスそれでいいか?」
「うむ、まったくお前は、よくそうぽんぽんとアイデアが出てくるな」
ロープを体に括りつけて、絶壁を降ろしてもらう、念の為モンスターがよってきた時の事を考えて、弓を構えて降りていく。
途中、虫系のモンスターが寄って来たが、1人で対処できる程度だったので問題なかった、無事地面に着いて周りをスキルで探ったが、何もいなさそうだった。
「何もいなさそうです!降りてきて大丈夫ですよ」
「了解だ!ここには5人残ろう、ウィザードも1人残ってくれ、万が一の場合はここからモンスターの牽制をして貰う」
そうダニエルが指示を出して、残り全員で下層に降りた。
「ここからは未知だ、みんな気を引き締めろよ、散策のスキルも頼むぞ」
そうして、下層の道をしばらく進むと段々と道が広くなっていき、かなり広い場所に着いた、広場を歩き回ったが、大したモンスターもいなく奥には地底湖があって行き止まりになっていた。
「ここで行き止まりか…暗くて調べきれてないが、一旦戻るか…」
ダニエルはそう判断したが、確か神様は進んだ先にミスリルがあると言っていた事をマッテオは思い出して、辺りを見回すと、天井が所々淡く光っているように見えた。
「ダニエルさん、天井が光っているように見えるんですけど、どうですか?」
「ん?天井?………確かに光っているように見えるな、散策には引っかからないか?」
シーフに尋ねた。
「すみません、まだ未熟なもんで、あの高さだと感知範囲外だと思います。」
暗くてはっきりは分からないが、天井の高さは4、5メートルありそうだ。
「待っててください、魔術で台を作りますね」
地面に手を当て魔力を込めて、階段状に4メートルほどの石の台を作った、シーフは台を登っていき、スキルで天井を探った。
「ここまで登れば見て分かりますね、確かに光ってます、スキルにも反応ありますし、たぶん天井一面に広がってますよ」
「おお、そうか!マッテオ、マラカイト鉱脈の時みたいに、少し採取できないか?」
ルイスに言われて、マッテオも台に乗り天井に手が届くところまで登ってきた。
「下、空けて下さいね」
マッテオはそう注意を促して、天井の岩を魔力で崩していくと、光が少し強くなって鉱物が露出した。
「塊が大きくて、採取は難しそうですね」
「分かった、無理しなくていい、それだけ露出すれば十分確認できるから大丈夫だ」
ダニエルが天井付近まで登ってきて、じっくり見て確認する。
「この銀色の鉱石は、ミスリルで間違いないだろう」
遂にミスリルの鉱脈を見つけ、その場にいた全員が歓声を上げた、掘り出せそうなミスリルを塊を取り出して、テオバルトに報告する為にみんな引き返した。
ミスリル鉱石を目にしたテオバルトは、歓喜してマッテオの頭をくしゃくしゃになるくらい撫でて喜んだ、その夜は探索の成功を祝して、兵士団のみんなに酒や料理が振る舞われ宴が開かた、テオバルトやルイスも兵士のみんなとおおいに飲んで食べ、夜遅くまで賑やかだった。




