目覚めて
短めです
マッテオが目を覚ますと、部屋の中にはルイスとテオバルトにマレーネもいた。
「マッテオ!目が覚めたのね」
マレーネが駆け寄ってぎゅっと抱きしめてくれた。
「母さん、ここは?家じゃないよね?」
「ええ、あの洞窟近くの教会で看病してもらってたのよ」
「マッテオ、痛いところはないか?身体に異常を感じるなら言ってくれ」
「父さん、今のところ大丈夫ですよ、父さんの方こそ大丈夫ですか?」
「俺は大丈夫だ、無理に体を起こさなくていいぞ、横になっていろ」
「大丈夫です、それよりごめんなさい、俺、自分の力を過信していました、父さんが一緒にいてくれなかったら、俺は死んでいたと思う…」
「その事はもういい、2人とも生きて帰ってきたんだ」
テオバルトが申し訳無さそうに、軽く手を挙げて挨拶してくれた。
「マッテオ、無事でよかった、また無理をさせてしまって申し訳なかったな、この通りだ許してくれ」
そう言って、テオバルトは近づいて来て頭を下げた。
「何やってるんですか、頭を上げて下さい!」
頭を下げるテオバルトに慌てて近づく、近づいた俺を優しく押し戻してベッドへ座らせながら話し始めた。
「さっきもルイスには言ったが、あの洞窟は封鎖する、危険すぎるからな、ギガントフィスが一体だけとは限らないし、近づかないのが1番だ」
マッテオは眠っている間に聞いた、神様の話を思い出した。
(あの洞窟にはもう危険なモンスターはいないらしいけど、ここで大丈夫と言い出しても、聞いてもらえるとは思えない、せっかくミスリルがある事が分かっているのに…どう説得したものか……)
と思考を巡らせた。
「テオバルト様、それは逆じゃないでしょうか」
「逆とは?」
「あんな危険なモンスターがいたんです、洞窟の構造を把握して、生息しているモンスターを調査をするべきです、その上で近づかないほうがいいのか、もう大丈夫なのか判断すべきだと思います」
マッテオの提案を聞いて、テオバルトもルイスもマレーネも驚いて、互いの顔を見合わせている。
「いや、しかしな」
「テオバルト様、マッテオの言う通りです。危険を把握し取り除くのも兵士団の仕事です、洞窟の調査を行いましょう」
「………そうか、お前たちの意見は分かった、しかし調査するのは、兵士団の増員が終わってからだ、今の人員では実施しない」
「そうですね、私とマッテオ2人であのざまです、ウィザードやプリーストは同行させた方がいいでしょう、増員した兵士の中に適正者がいればいいのですが、早速、適正試験を進めましょう」
「それは私とリシャルドで進める、お前とマッテオはゆっくり休め」
テオバルトは、ルイスに休むように釘を差す、どうやら洞窟調査を進めるように、説得は成功したようだ。
テオバルトは、早速準備に入る為戻っていった、入れ替わりで、ポールとヘンリーが部屋に入ってきてその日は、家族で泊めてもらい、2日後にはルイスは見舞いに来ていたポールとヘンリーと、共に自宅へ帰っていった、更に2日後、マッテオもマレーネと一緒に自宅へと帰れた。




