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特別な

今年もあと1日ですね

目が覚めて、部屋の中を見るとポールも同じく居眠りしていた、寝ているポールはそのままにして、部屋から出て騒がしい方へ向かって歩いて行くと、エーリクを見つけた。


「すみません、眠ってしまったみたいで」


「いや、お前もポールも疲れていただろう、全然構わないよ」


「ありがとうございます、それで、この騒ぎはどうしたんですか?」


「アーマーリザードが運ばれて来たんだ、鱗が硬くて、あの場所で解体はできなかったらしい」


その言葉通り、荷台に乗せられたアーマーリザードが馬に引かれて通り過ぎていった。

その後ろを、スタファンとヘンリーが付いて行っている。


「馬車の護衛をしてギルドまで行ってくる。お前たちはもう帰ってもいいだろう」


スタファンがそう声をかけてきた。


「そうだな、マッテオの付き添いでポールも帰そう、あいつも走り回って疲れているだろうし、俺は馬車の護衛に付くよ、ポールを起こして先に帰っていてくれ」


エーリクにそう言われ、3人を見送った後、ポールを起こしに部屋に戻った。


「兄さん起きて、帰ろう」


そう言いながらポールの肩を揺すった。


「ん?あ〜寝てたのか俺」


「エーリクさんたちは、ギルドの荷馬車の護衛するから移動したよ、俺達は帰ってもいいってさ」


「そうか、じゃあ村の人に挨拶して帰ろうか」


その後、休ませてくれた村人にお礼を言って、マッテオとポールは家に帰る事にして支度をしていると、猟師の奥さん達がお礼を伝えに来てくれた。

数日後、テオバルトの屋敷に呼ばれて向かうことになった。

屋敷に着いて、執事のヨゼフに連れられテオバルトの部屋へ入った。

そこには兵士長のリシャルドとルイスもいた。


「急に呼び出してすまなかったな、魔剣の訓練は順調か?」


「はい、お陰で魔力量もかなり増えました」


「そうか、着実に成長しているようで何よりだ。

今日来てもらったのは、先日、お前が倒したアーマーリザードの事だ」


「はい…」


何だろうと、頭に?が浮かんでいる様子の俺には対して、テオバルトは笑いながら話し始めた。


「不思議そうな顔をしているな、お前が倒したモンスターだが、あれはただのアーマーリザードじゃなくて、変異種だったんだ」


「そうなんですか?変異種と言うと…」


「あれはな、鱗にミスリルが含まれているアーマーリザードだったんだよ」


「ミスリル…」


「そうだ、魔術を通しにくくそれでいて付与魔術との相性はいい、鋼鉄より硬くて軽い希少な鉱石だぞ」


テオバルトがミスリルの説明を終えるとヨゼフが補足を付け加える。


「アーマーリザードは動物の他に、鉱物を定期的に食べる事が、知られています。食べた鉱物の量によって、変異する可能性があるのですが、あの大きさの個体が変異するには、相当な量のミスリルを摂取したと考えられます」


「なるほど、という事はミスリルが何処かに大量にあるはず、という事でしょうか」


「流石だ、理解が早いな、ミスリルの鉱脈が見つかれば、我が領土の発展に大いに繋がる事は間違いない。

まだ子供のお前に、頼むのは申し訳ないのだが、ミスリル鉱脈の探索に同行してもらえないだろうか、同じようなアーマーリザードが出てきたら、対処に大勢の兵士を注ぎ込む必要が出てくるが、まだ、兵士団が整ってなくてな…」


リシャルドが続いて話し始めた。


「ルイスは反対していてな、自分が行くからと、言ってくれていたが、実際目にしたスタファンとポールが説得してくれて、渋々納得した所だ」


「そうだったんですか、俺なら大丈夫ですよ、領土が発展するのは、いい事ですしね」


「そうか、ありがとう、ルイスもすまない、また、お前の息子に頼る事になってしまった」


「仕方ありません、こいつの2人の兄からも説明されて、今は納得しております、ただ、私も必ず同行しますので、その点だけはご承知下さい」


「もちろんだ、頼りにしている」


テオバルトとルイスの間でも、話は落ち着いたようだ。

続いて調査日程と場所の説明を聞いて、俺は屋敷を後にした。

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