討伐を終えて
気づけば50話超えてた
アーマーリザードにトドメを刺した後、どっと疲れが出て、その場に座り込んだ。
「ふぅーーー」
(魔剣を使った後のこの疲労、魔力切れの感覚に近いな、まだ身体への負担が大きいって事だよな)
座って休んでいると、出口の方からポールとエーリクが走ってきた。
「マッテオ!だいじょ……」
ポールは、首から血を流して息絶えているアーマーリザードを見て、絶句して固まった。
エーリクも開いた口が塞がらないといった感じで、アーマーリザードを指さして固まっている。
「ああ、兄さん何とか倒せたよ、ちょっと疲れたから肩を貸してほしいんだけど…兄さん?」
ポールは信じられないと、まだ固まっている…
エーリクの方が、先に我に返り近寄ってきてくれた。
「まさか1人で倒すなんて、戦いっぷりを拝見してみたいもんだ」
「はは…機会があれば」
そんな話をしつつ、エーリクは手を取り起こしてくれた、疲労で足取りの重い俺を、背負ってポールに声をかけた。
「ポール!いつまで放心してる!マッテオの剣を持ってやれ」
「!」
我に返ったポールは、慌てて魔剣を鞘に納め、抱えてエーリクの後を付いてくる。
洞窟から出てすぐの所で、3人の猟師を休ませ、ヘンリーが警護していた。
俺達を見つけてヘンリーが近づいて来た。
「エーリクさん!早かったですね、アーマーリザードはどうなりました?洞窟の奥に追いやったんですか?」
「アーマーリザードは、マッテオが倒したよ」
「あ〜、魔剣じゃないと、トドメを刺すのは難しそうですもんね」
「いや、俺たちが戻った時には、既に倒していた」
「えっ…」
ヘンリーは背負われている俺を見て硬直してしまった。
頑張ったんだから、そんな目で見ないて欲しい…話をそらそう。
「スタファンさんはどこですか?」
「あ、あぁ冒険者ギルドへ、応援を集めに行ったよ」
「えっそれだと討伐終わってるから、何もしなくても依頼料を支払わないと…」
それを聞いて、エーリクがはっとして、ポールへ指示を出した。
「ポール!スタファンを追って冒険者ギルドに行ってくれ、アーマーリザードはもう倒したから、ギルドへ引き取り要請に変更だ」
「分かりました」
「あと、近くの村で猟師たちの迎えも頼んでくれ」
「承知です」
ポールが走っていってからしばらくすると、馬を引いた村人が数人やってきた、猟師たちを馬に乗せ村へ戻っていく、俺はエーリクに背負われたまま村へ戻ることになった。
村で休ませてもらっている間にポールとスタファンがギルドの職員を連れて戻ってきた。
「村に戻っていたのか、マッテオ、まさかお前1人であいつを倒すとは、ブラックウルフの時といい、お前には驚かされるな」
スタファンはポールから経緯を聞いたみたいで、関心しながら、肩をポンポン叩いて労ってくれた。
「俺がギルドの人を連れて行ってくるから、お前はもう少し休んでいろ、ヘンリー付いてきてくれ」
「分かりました」
スタファンとヘンリーは再び洞窟へ向かった。
数十分後、疲れから居眠りしていたところ、外が騒がしくなって目が覚めた。




