アーマーリザード
喉がいがいがしますね
これは…罹ったかな
マッテオは魔剣に魔力を込めて、炎を纏いアーマーリザードと対峙している。
魔剣を使う訓練を続けて、レーヴァテインに付与されている魔術がだんだん分かってきていた。
(斬鉄)切れ味を増す
(神速)上位の高速移動
(豪腕)腕力の大幅アップ
(魔力制御)消費魔力を少なくする
今の実力だと、斬鉄と魔力制御の2つだけ引き出せる。
「しかしデカいな、できればこれで終わってくれよ、ヴァルムトゥトル!」
地面に剣を突き刺すと、アーマーリザードの足元から炎が噴き出し、全身を焼き始めた。
「どうだ!」
炎が収まってアーマーリザードが姿を現したが、あまりダメージが入ってなさそうに見える。
シャーっと威嚇してアーマーリザードが突進して噛みついてきた、噛みつきを後ろに飛んで躱し、突き出た顔に剣を振る、アーマーリザードも顔をそらし避けた。
体を一回転させ尻尾で薙ぎ払ってきたのを、距離をとって躱し隙を伺う。
「ヴァルムボルグ!」
少し離れた所から、炎を纏った斬撃を飛ばすスキルで攻撃した。
アーマーリザードは飛んできた斬撃を避けることなく受け止めた、受けた鱗には傷一つ付いていない。
「さすがアーマーリザードって名前してるだけあるな…それにしても、魔力の攻撃に耐性が高いな、アーマーリザードはみんなこうなのか?」
少し疑問を持ちながら、対策を考えるが、魔力が効きにくいなら直接斬るしかない。
いくら相手が硬いと言っても、魔剣はミスリル製、しっかり力を込めれば大抵のものは斬れるはずだ。
「あとは、しっかり力を込めて斬れる体勢を整えるだけなんだけど…」
アーマーリザードは突進したり、先端がハンマーの様に丸くなっている尻尾を叩きつけたり、振り回したりと、暴れまわってなかなか隙をつけない。
「とりあえず、突進を止めさせたいな」
訓練を重ねて、動きながらでも以前よりも気を高められるようになったので、可能な限り気を高め前脚を狙う。
アーマーリザードがまた、突進してきたのを横っ飛びに躱して、力一杯、横一文字に剣を振った。
鎧のような鱗が砕けて、前脚の肉を斬り裂いた!
ギャオーと鳴いてアーマーリザードは2、3歩下がった。
警戒を強めたアーマーリザードはアルマジロの様に、身を丸くてした。
(防御体勢か?ならこのまま出口へ向かっても…)
そう思い、出口の方を向いた時、丸まった姿勢のままアーマーリザードが転がってきた!
(!!)
驚いて咄嗟に横に飛んで避けた。
横を通り過ぎた後、元の状態に戻ったアーマーリザードは、尻尾を叩きつけてきた。
「むおっ!」
これも間一髪飛んで躱した。
集中のスキルを発動させていたのが、功を奏している、だが現状出口側をアーマーリザードが塞ぐ形になってしまった。
「これだと、倒すしかないな…」
剣に魔力を込め、斬鉄のスキルを発動させる。
相手から目を離さないように、気を高めていくと、新しいスキルが発動した。
新たに威圧のスキルを身に着け、相手を少しの間、硬直させることができた。
「いいスキルだな、隙だらけだ」
更に気を高め、魔力を込めた。
「ヴァルムブラド!」
一気に近づき炎を纏った高温の刃をアーマーリザードの首めがけて振り下ろして、首を深く斬り裂いた!
この高速の動きにアーマーリザードは反応できなかった、首から大量の血が噴き出し、フラフラとよろけて、洞窟の壁に寄りかかった状態でピクピク痙攣していたが、しばらくして息絶えた。




