魔術書を読んでみよう
魔術書を開いて読んでいく
(えーっと書いてある文字は読めるな、よしよし)
・魔術を使う為には
・魔力の高め方
・魔術の属性
・初級魔術
・中級魔術
といった内容みたいだ。
まずは、魔術を使う為には……
魔力が必要だ…
(当たり前やんけ!この魔術書大丈夫か…?)
魔力はほとんどの生物は持っている
「そうなの!」
しかし魔術を行使するほどの
魔力量まで、ほとんどの生物は高められない。
しかし人は研究により魔力を高める術を見つけた。
潜在的な魔力量は、個々で違うが最低限
初級魔術を、数発撃てる程度までは高めることができるはずだ。
魔力を使うにはまず、魔力を感じる事から始めなければならない
これには魔道具を、使うことを勧める。
水晶の魔道具に、魔力を通せば反応する
これを繰り返せば魔力の流れを感じ、使う訓練になるだろう。
「なるほど魔道具か、家にはないだろうし、教会にないかな」
魔力を高め方は…
魔カを限界まで使うことで、内包する魔力量が多くなり
魔力線も太くなり、放出できる魔力も多くなる。
強力な魔術を行使する為には、豊富な魔力量と多量の魔力放出が必要になる。
魔力を高める訓練は常に実行することを勧める。
「魔力を限界まで使うか…理屈は体力をつけるトレーニングみたいな感じだな。とにかく、まずは水晶の魔道具を探さないとな。今日はこれくらいにして、また来た時に読ませてもらおう。」
魔術書を一旦、本棚に戻し、図書室を後にした。
案内してくれたシスターに声をかけ、水晶の魔道具について聞いてみる。
「図書室を貸して頂き、ありがとうございました。」
「あら、探していた本はあった?」
「はい、ありました。目当ての魔術書が見つかりました。」
「魔術書を探していたの?ここには初歩的な物が1,2冊しか置いてないけど、見つかってよかったわ」
「それで、魔術書に書いてあったんですけど
水晶の魔道具って教会で持っていたりしませんか?」
「あるわよ、あそこに飾ってあるのが水晶の魔道具ね。」
そう言ったシスターの視線の先にはキャビネットがあり
その上に水晶が置いてあった。
特に隠してたりしてない様子だ。
「落としたりしないよう気をつけるので触っても大丈夫ですか?」
「いいわよ、7歳の洗礼の時にみんな触る物だから、気をつけてね」
(ああ、これに触るのか、生まれつき魔力が高い子なんかが触った時に水晶が反応してウィザードの適性があるかどうか分かるという仕組みなのね。)
キャビネットに近づいて、水晶に両手を置いてみる。
魔力を感じる…魔力を感じる…いったいどうすればいいんだ?
「あの、これって魔力のある人が触ると反応する魔道具ですよね?」
「そうよ」
「どういう反応するんですか?」
「魔力を感知すると光るのよ」
(水晶を光らせる、魔力を注ぎ込む…)
イメージをく巡らせていると、何か体の中に流れがあるのを感じた。
その時、水晶が淡く光った。
「あら!あなた魔力が少しあるのね!すごいわ!」
「ははっ自分の魔力を感じることができました!
ありがとうございます。また、明日も来てもいいですか?」
「ええ、もちろんいいわよ。」
「今日はこれで失礼します。」
自分の魔力を感じる訓練をしながらその日は、家に帰ってた。