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捜索

寒い寒い

マッテオの剣術訓練は、アルムガルト救出作戦以降、より実戦的なものになって、モンスター討伐をメインに行うようになっていた。

今日は、兄のポールとヘンリー、ブラックウルフ討伐の時に一緒にいた兵士のスタファン、同僚のエーリクと一緒に元リウドルフ領の見回りについて来ていた。

スタファンとエーリクが話しながら歩くのに、ポール、ヘンリーと共に後ろから付いて歩く。


「しかし一気に領地が広くなったから、見回りが大変だな」


「兵士も30人くらい増えたけど、まだ訓練中だし、しばらくはこんな感じだろ」


話しながら歩いていると、村人に話しかけられた。


「あのー…新しい兵士団の方ですか?」


声をかけられた方を向く、話しかけてきたのは中年の女性3人だった。

前兵士団の評判が悪かったので、少し怯えているように見えた、エーリクが怖がらせないよう、にこやかに答える。


「そうですが、何か御用ですか?」


3人は顔を見合わせ、恐る恐る話しかけてきた。


「わ、私たちの夫は、この村で猟師をしているのですが…夫達が森に狩りに行ってから数日帰ってこなくて…」


「そうなのですね、普段は狩りに行くと、どれくらいで帰ってくるのですか?」


「普段は大体1日で帰ってきます、大掛かりな狩りだと3,4日かける事はありますが、今回は普段通りの装備で出かけたので1日で帰ってくるはずなのですが、もう3日ほど経ってまして…」


「なるほど、それは気になりますね、旦那さんたちはどっちへ向かったか分かりますか?」


「南の森の方へ行きました」


「分かりました、探しに行ってみます、ご自宅でお待ち下さい」


「はい、ありがとうございます、私たちの家はあそこの固まっている3軒ですので、何かわかったらいらして下さい」


女性3人を家に帰し、俺達5人は南の森へ向かった。


「さて、森の入口まで来たな、ヘンリー先行して森の奥を見てきてくれ、俺達はこの周辺に何か手がかりがないか探ろう」


「分かりました、行ってきます」


ヘンリーはスキルで気配を消して森の中に入っていった、残ったスタファンたちは、森の入り口付近から周りを探りつつ、奥へと入っていった。

森の奥を探っていた、ヘンリーが洞窟を見つけ、足跡が中に続いているのを確認して、スタファンたちと合流して洞窟へと案内した。


「確かに、足跡が中へ続いている、入り口付近に留まっていた様子もないし、何かを追って中に入ったのかもしれない。

よし、このメンバーで少し中の様子を見て、洞窟が深いようなら、戻って応援を要請しよう」


「そうだな…猟師たちを早く見つけた方がいい」


スタファンとエーリクは同意見だ、ポールとヘンリーは少し不安を感じたが、深いようなら引き返すというので付いていく事にしたようだ、俺も兄たちに付いていくことにした。

しばらく進むと、地面に矢が落ちていた、猟師たちが中に入ったことは間違いなさそうだったので、さらに進む事にした、しばらく進むと道が2つに分岐していた、ヘンリーと俺は、探知のスキルを使って道の奥の気配を探った、するとヘンリーの探知に大きな気配が感じ取れた。


「スタファンさん、この先に大きな気配があります、こっちは避けたほうがいいですね」


「そうか、結構進んだし、道も分かれ始めた、一旦引き返して応援を呼んだほうがいいかもしれないな…」


スタファンがそう判断したところだったが、俺の探知に人の気配が、引っかかった。


「ちょっと待った、こっちの道に人の気配があります、多分猟師たちだと思います」


「なに、そうか…大きな気配とは別の道だな…」


スタファンが少し考え込む、するとエーリクが声をかける。


「大きな気配っていうのは、たぶんモンスターだろ?別の道に猟師がいるなら、探しに行こう、もう探知スキルに引っかかる範囲にいるなら、見つけるのも難しくないだろう、怪我して動けないのかもしれないぞ」


「そうだけど、探知スキルじゃ洞窟の構造は分からないんだろ?この先で道が繋がっているなんて珍しくない、そうなると…」


それを聞いたヘンリーが


「だったら余計に、猟師たちを見つけないと、命が危ないじゃないですか」


「俺達もな…その大きな気配が俺達には、どうしようもないモンスターだったら、全滅してしまう」


スタファンの懸念は正しいと思った、遭難者が増えると救出も難しくしてしまう、事の重大さに気づくのが遅れて、被害を大きくする可能性もある。


「ヘンリー兄さん、俺達2人で進もう」


「マッテオ何を?」


ポールが驚いて聞いてきたが、ヘンリーは意図を汲んてくれたみたいだ。


「そういう事か、俺とマッテオなら潜伏スキルと探知スキルで気づかれないよう、モンスターを避けながら近づける!」


「なるほど…いやしかし」


スタファンは、3年前のブラックウルフの件で、慎重な姿勢を取るようになったが、その分判断が遅い傾向にある。


「迷っている時間がもったいない、ヘンリー、マッテオ頼めるか?様子を見るだけでもいい、猟師たちは気配を消せないんだ、無理に動くとモンスターに気づかれるかもしれないからな」


「分かりました、マッテオ行こう」


ヘンリーと俺は潜伏スキルを使い洞窟を進んで行った。

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