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アルムガルトの決断

仕事の移動でバタバタとしています

沈黙を破りアルムガルトが口を開いく。


「これでわかったと思うが、お前たちの動きは以前から疑っていた、王族を侮っていた事、大臣達と結託していた事も、国を揺るがす恐れのあるお前たちには、領地を統治はさせない」


1人の領主が答える


「…お考えは変わらないようですね、では私はこの国から出て行きます、これにて失礼させてもらう」


そう言って立ち上がって出ていこうとした時に、クラウスが衛兵に指示をだした。


「衛兵!取り押さえろ、このまま帰すな」


「何をする!」


「国を出るのは陛下に判断を仰いでからに決まっているだろう、あなたの一存で決めれることではない、それにこのまま領地へ返せば、財産も持って国外に出る恐れがある」


「私の財産だ、どうしようと勝手だろ!」


「その財産は民から納められた税だ、領地を没収された時点で、貴族ではないあなたのものでは無い」


「くっならば直ぐに判断しろ!こんな国さっさと出て行ってやる!」


「なんと無礼な!」


その様子を見ていたアルムガルトが声をかけた。


「クラウスいい、落ち着け…お前がこの国を出るという意思が固いのはわかった、その前に家族とよく話したほうがいいのではないか?他の者も聞け、貴族の身分は剥奪するが、城で雇い職は与えるつもりだ、だから、よく考えてほしい」


「今更、この私に身を粉にして働けと?馬鹿にしているのか!そんな庶民のような事ができるか!私は気高い貴族なのだぞ!!」


「そうか、お前の意見は分かった。他の者はどうだ?此奴と同意見か?」


身分の剥奪を受けた他の領主は、黙って考えている、しばらくして1人が城で働く事を受け入れた。

その後、もう一人城で働き出直すと申し出た、残りの3人は、国を出ると言ってきた。

考えは同じで、今更、庶民の様に働くことはできない

と言うことだった。


「我々は貴族なのだ、他国にもコネはある、そのツテで自分を売り込んで、また貴族として生きていくわ!

我らのような大貴族を廃し、そんな弱小貴族を重宝するようでは、この国の未来もたかが知れているな!」


元貴族たちは高笑しながら、出ていこうとしたが、衛兵が押し返し広間に戻された。


「無礼者が!さっさとそこをどかんか!」


「構わん取り押さえろ」


クラウスが指示を出して、今度は元貴族たちを拘束した。


「なんのマネだ、こんな事をしてダダではおかんぞ!」


「陛下、ご決断をお願いします」


「ああ、私たちに明らかな敵意を向け、他国へ逃れると明言したお前たちを、このまま城から出すわけには行かなくなった、一先ず牢へ入れておけ」


「なに!明らかにおかしい!王よこんな事をしていては、すぐに信頼をなくしますぞ!」


「お前たちのような不敬な連中を野放しにしていた方が、民やここにいる領主たちからの信頼がなくなる、連れて行け」


4人の元貴族たちは、広間から連れ出されていった。

その様子を見て、城に残る決断をした2人は胸を撫で下ろした。

大臣たちへ媚を売っていた他の領主たちは緊張して沈黙を続けている。


「さて、みっともない所を見せてしまったが、ここにいる者たちも顧みるところがあれば、自身で考えてほしい、国や領民の事を考えて行動してほしいと思っている。

とはいえ、私もまだまだ若輩者だと言うことに、変わりはない、迷った時、道を間違えそうな時は、頼らせてほしい」


その後の話し合いは粛々と進み、新たな領地分配や要職に就く者たちが発表され、話し合いを終えた領主たちは自分の領地へと帰っていった。

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