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アルムガルトの考え

あっという間に10月も後半ですね

1週間後、各地の領主が王都へ集まった。

広間に一同に集まり、新王アルムガルトから大臣達が行っていた事、4人の領主の助力で難を逃れた事の説明がなされた。

そして、大臣達の甘言に乗り、積極的に資金援助などを行っていた領主たちへの制裁が言い渡された。

特にいち早く大臣へ助力していた6名の領主には、領地没収など厳しい処分となった、当然、6名は制裁に強く反対した。


「陛下、我々としては立場の上の方々から強く言われると逆らえません、大臣たちに従うしかなかったのです、それをこのような処分、あまりにも無慈悲ではないでしょうか?」


「そうです、我々も言わば被害者ではないでしょうか、どうぞ賢明なご判断を、そうすれば、これからも陛下の良いように致します故」


などなど、自分たちの保身を懇願する者たちばかりだった。

アルムガルトは手を前に出し、懇願してくる領主たちを制し黙らせた。


「お前たちの言いたいことはわかった」


「おお、それでは制裁などはなしに…」


「話を聞いて改めて、お前たちを信用できなくなった」


「なっ!」


「立場が上のものから強要されると、逆らえないのなら、これからも私を裏切る可能性が多いあると言うことではないか。

そんな者たちが国内で大きな力を持っていては、この国は不安定なままだ、やはり強者にも屈せず、私に付いてきてくれる者たちに力を持ってほしいと思うのは、王としてというか、人として当然の事だろう?」


「それは…いやしかしですね…彼らは少領の領主、広い領地の運営に慣れてないのでは?そんな領主に変わるというのは民が不安になるのではないでしょうか、むしろ彼らの領地を我々の領地に吸収して、私たちが治めた方がより良くなると思いますよ」


「おお、それは名案だ!陛下その方が国が安定しますぞ、それが最善の案かと思います」


大領主たちは名案だ、と自分たちだけで盛り上がり、話を纏めようとして、やはり若輩者と新王を侮ってい様子が伺える。

そんな様子を見てハインツが口を開く。


「貴公ら、何を勝手に話を進めている、これは貴公らの、処分の話だ、敵に味方した者が現状維持どころか、領地の加増を提案するとは、どこまで脳天気なのだ」


「なんだと、教育係風情が我らになんという物言いだ」


「ハインツは新たに大臣に任命した、そしてその友人のクラウスも今回の功績を称え、大臣に任命する」


「なんだと!いかに高名な魔術師とはいえ、いきなり部外者を大臣に取り立てるなど、まだお若い陛下には分からないかもしれませんが…」


そんな領主たちの言葉を、ハインツが遮った。


「黙れ!馬鹿どもが、陛下を侮るような発言は許さん!それこそ忠誠心の低い表れではないか!そんな者に強い権力など与えると思うのか!!」


その言葉に全員黙った。

そしてクラウスが口を開く。


「貴公らの意見も分からないではないが、私とて昨日、今日で陛下と知り合った訳ではない、先王の頃からハインツを通して陛下とは交流させてもらっている、城の職に就かなかったのは、それこそ大臣達の動きに以前から怪しさを感じていたからだ、ハインツが中から、私が外から大臣達の動きを見ていたのだ、それは先王との話し合いで決めていた事だ」


クラウスの話を聞き、領主たちがざわつく。


「そんな話、聞いてないぞ…」


「それはそうだろう、貴公らはその頃から先の大臣達に取り入ろうと根回しを欠かさなかったな、そんな者達に話が伝わるわけがないだろう」


その話を聞いて、誰も口を開かなくなり広間は静かになった。

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