戦いを終えて
やっと金木犀の香りがしてきましたね
今回のシリーズも、終わりが見えてきました
玉座の間に集まった面々は膝まづき、頭を垂れている。
アルムガルトが玉座へ座り声をかけた。
「面を上げよ」
その言葉に全員が顔を上げる。
「さて、昨日は皆ご苦労だったな、改めて感謝をする
と、堅苦しい言い回しは、私もまだなれていないから、ここからは、普通に話すとするぞ」
「陛下…」
ハインツが嗜めようとしたが、アルムガルトが手で制した。
「いい、今日この場は戦友との話し合いだ、細かいことは言わなくてもいい」
「分かりました、では早速ですが、大臣達が討たれた事は、すでに国中に知らせてあります。
魔族だったことは一応伏せてあるから、皆もそのつもりでいてくれ」
一同が頷いた。
話し合いが始まり、アルムガルトが自身の考えをこの場の皆に伝えた。
先ず今回の作戦に参加した4人の領主達は大幅に領地が加増されるという事、そしてクラウスを正式に王城所属のアークウィザードに迎える事、ルイスにも近衛兵への勧誘があったが、これは本人が辞退した。
これからもテオバルトを支えていきたいとの想いを、アルムガルトが汲んだ形だ。
その代わり、テオバルトが兵士団の副団長に任命した。
俺とノアには王都に移り住んで、魔術の訓練を受けないかと、誘われたが領地に戻り、しっかり学校を卒業したという事で断った。
ノアは元々、クラウスに魔術を学んでいた事もあり、帰って家族に相談すると言っていたが、前向きに考えているようだった。
それから、魔剣と魔槍の処遇について話し合われた。
王へ献上する事で話が纏まった、既に魔槍はハインツが回収して、王座の後ろに飾ってある。
俺は魔剣を渡しに前へ出てハインツに手渡し、ハインツからアルムガルトへ渡された。
「うむ、確かに受け取った。マッテオ」
「はい陛下」
「この魔剣を、お前に与える」
それを聞いた玉座の間にいる全員は驚いた
「陛下、それは…」
「ハインツ、お前も見ただろう、マッテオはこの魔剣レーヴァテインを使いこなしていた、魔王の侵攻が明らかになったんだ、城で眠らせるよりか、使える者が持って、より使いこなせるように精進したほうがいい」
「しかし、一個人が強力な力を持ってしまうのはちょっと…」
「うん、その意見ももっともだ、テオバルト、マッテオが道を踏み外さないようしっかりと導いてくれ」
「承知いたしました、お任せください」
「マッテオ、私はお前が王都に来る事を諦めたわけじゃないぞ、学校を卒業した後でも構わない、王都に住む気になったら、いつでも来い待っている」
「陛下、お気遣い頂き、ありがとうございます。
その時はご相談致します」
アルムガルトは頷き、話し合いは別の話題へと移った。
ハインツが大臣討伐の知らせとともに、各地の領主へ王都へ集結するように、申し付けていたので、更に1週間ほど、王都に滞在する事が決まり、今日は解散となった。




