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魔術入門

剣術の稽古は順調に続けている

最近は弓術も習い始めた、教えてくれているのは、兵士団のフィンさん。

様々な適性があるのだから、剣術だけ伸ばしても勿体ない。

そして、ここは魔術のある世界、そういう不思議な力がある世界ならやっぱり使ってみたい。

しかし、兵士団にはウィザードがいなかった。

兵士たちにも話を聞いたが、ウィザードの数は少ないらしい。

そのほとんどは、既にどこかの貴族お抱えになっているか、魔術ギルドか傭兵ギルドに所属しているとのこと

うちの領地は田舎なので魔術ギルドや傭兵ギルドなんてものはない。

冒険者ギルドと商人ギルドはあるらしいが、魔術を使える人物がいるのだろうか…


魔術に触れる機会も少なそうなこの状況で、ウィザードたちはどうやって魔術を学ぶんだ?それに自分に魔術の適性があることを知るんだ?そこからして疑問だな…

家に帰ると兄たちが剣の稽古をしていたので、聞いてみた。


「あー魔術か、魔力の強さは7歳の洗礼の時に分かるよ、学ぶのはそこから魔術学校に行ったり、後はウィザードに弟子入りしたりだと思うよ」


ポールが、教えてくれた7歳の洗礼とは、文化水準の低いこの世界では、子供が元気に育つ事が難しいから、3歳、5歳、7歳の時に教会に行って、これからも健やかに育つよう祈りを込め、洗礼を受ける。

おれも3歳と5歳の誕生日に受けた、つまり最後の洗礼の時に何かしらの適性診断があるということか。


「魔術学校は王都に行かないとないし、学費が高額だ、通ってるのは、ほとんど貴族だよ」


ヘンリーが付け加えて、説明してくれた。


「学校は現実的じゃないか、この辺りにはウィザードの人はいないのですか?」


「こんな田舎にはいないな〜、そう言えば、教会の図書室に、魔術書があるって聞いた気がしたな。」


魔術書!そんなものがあるのか、それは是非読んでみたい。目を輝かせている俺を見てヘンリーが言った


「魔術書があっても、マッテオはまだ読めないだろ、字を習ってないんだから。」


この世界は商人にでもならない限り、平民の識字率は低い、自分の名前すら書けない人が多い。

幸いここの領主は、平民の識字能力や算術能力を高めるため、教会で学校を開いてくれている、通うのは9歳から12歳の子で4年間だ。

つまり兄たちも通っている真っ最中だ、授業は週に3日で10時位から14時位まで、領主から簡単な昼食まで出る。なので通わせている家庭が多い。


しかし実は俺、去年から週に1回程度、教会に通って、シスターから字を習っている。

転生特典のお陰で、文字はほとんど読めるようになっていた。

翌日、教会へ向かった。

シスターに声をかけ図書室へ案内してもらった。


魔術書、魔術書…探し始めて10数分

あった!これだな。

表紙に六芒星が描いてあり、中心に目玉が描いてある

いかにもな本だな。

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