ガスパール一行は
自分の周りの環境が変わりそうで不安、この感覚は幾つになっで嫌ですね
時は少し遡る。
洞窟に入ったガスパール一行は、城に入る扉の手前まで来ていた。
岩陰から様子を伺ったが扉には見張りがいなかった、さっき洞窟から出てきた兵士が、見張り役だったみたいだ。
エミルが先行して城内の様子を探りに入り、しばらくしてエミルが戻ってきて、城内の様子を伝える。
1階に兵士はほとんどおらず、階段に1人、出入り口に2人とかなり少ない、ほとんど森へ駆り出しているようだった。
事前にクラウスから聞いていたハインツの部屋は3階にあるらしい。
城内での行動は当初の作戦通り、遭遇した兵士は魔術で眠らせていく事にする。
「ノア、兵士はそう多くないみたいだ、ハインツ殿の部屋に着くまでは、お前の魔術に頼ることになりそうだ」
「分かりましたガスパール様、お任せください」
階段の所にいた兵士に睡眠の魔術をかけると、兵士は見事に眠った。
2階にいた兵士は3階に続く階段に2人だけ、また魔術で眠らせて3階に上がろうと階段へ近づくと少し騒がしい声が聞こえてきた。
様子を伺うと、3階には15人程の兵士がいた、その中に
エルダーウォーリアとアークウィザードが1人ずつ確認できた、一旦2階に戻り作戦を立てる事にする。
「さて、予想より兵士が多い、ベンの支援聖霊術を使っても、レオン1人でどうにかなる数ではないな…」
レオンは冷や汗をかきながら頷いている。
ノアが、手を挙げ話し始めた。
「バフをかけてもらえれば、上位職2人以外は、僕の魔術で行動不能くらいにはできると思いますよ」
「そうか、それならば状況はかなり好転するな!」
「はい、相手が2人になったところで、ガスパール様からハインツ様へ呼びかけて頂ければと思います。
我々だけでは2人とはいえ上位職と戦うのは厳しいですから」
「よし、では早速作戦を実行に移そうベン頼む」
プリーストのベンがノア、レオン、ガスパールに支援を施す。
「じゃあ行きますよ!」
階段を上がりハインツの部屋を囲んでいる兵士たちの後ろに忍び寄って、ノアが呪文を唱えた。
「ウォーターショット」
複数の水球が兵士たちを襲った。
水魔術にやられ4,5人は倒れだが、行動不能という程ではない、その様子を見てガスパール達は少し戸惑うが、
ノアはそんな様子を気にせず、続けて呪文を唱えた。
「サンダーシュート」
水に濡れた兵士たちに向け雷の魔術を放ち、全員を感電させた。
ノアの言った通りエルダーウォーリアとアークウィザード以外はこれで行動不能になった。
鮮やかな戦術にガスパールもレオンも目を丸くして、倒れた兵士たちを眺めていた。
突然周りの兵士達が倒れたのでエルダーウォーリアもアークウィザードも振り返り、敵が現れたことを認識してこちらに向き直る。
「うーん、どう見ても魔術を使えそうにない男が2人と、プリーストが1人、まさかこれをやったのは、お前か小僧?」
「そうだ、今度はあんたがやられる番だよ」
ノアがエルダーウォーリアに啖呵を切って、魔力を溜め始める。




