戦闘開始
夜はビアガーデンにちょうどいい気温でした
クラウスが雷の魔術を唱え、囲んでいた兵士のほとんどがダメージで動けなくなっている。
ヴェルナーとエバーハルトたちは動けない兵士たちを拘束していき、軽く回復をかける。
何故、敵に回復を施すのかというと、彼らは元々城の兵士てあって、大臣たちの部下ではないからだ、つまり王の兵士なので、倒さずにできるだけ無力化して、新王に返すというのが領主たちの考えだった、なので俺とルカも兵士を拘束していった。
「マッテオ、城兵の拘束はもういいだろう、ヴェルナー様とエバーハルト様に任せよう、俺達はルイスさんと、トムさんに加勢した方がいいと思う」
「そうですね」
俺は返事をして、顔を上げた。
ルイスとトムの2人は気功術で身体を強化して戦っている、ルイスは、新たに習得した(見切り)のスキルも駆使してナイトロードと渡り合っている。
トムも(瞬歩)を新たに習得しているが、エルダーウォーリアの相手をするのは、苦戦しているようだ。
「マッテオは、ルイスさんの援護を、僕はトムさんの援護に回るよ。」
「待ってください、分散するより、3人で集中してまずエルダーウォーリアを倒しましょう、父さんはしばらく大丈夫だと思います」
「…そうだな、そうした方が早いかもしれない」
俺とルカはスキルで気配を消しながらエルダーウォーリアに近づいていった。
ルカが死角から、弓でエルダーウォーリアを狙撃する。
相手の右肩辺りに当たったが、フルプレートメイルを着込んだ相手には大して効果はない、気を散らす程度だ。
「あん?」
エルダーウォーリアは後ろをチラッと気にした。
「ウインドエッジ」
真空の刃が、兜の間から相手の顔面を切りつける。
「ぐっ!援軍か」
エルダーウォーリアは顔を伏せた、トムはその一瞬の隙を見逃さなかった。
瞬歩で瞬間的に距離を詰め、喉に剣を突き刺した。
「かっ!」と声にもならない声を出し、兜と鎧の間から血が滴り落ちてきて、エルダーウォーリアは倒れ絶命した。
「ふぅ、助かったよ」
「次はルイスさんの援護に行きましょう」
「ルカ、ちょっと待った」
「ルイスさんの援護は俺一人で大丈夫だ、2人はクラウスさんの援護に行ったほうがいい、流石にアークウィザード2人を相手に膠着してるいみたいだ」
クラウスの方を見ると、2人のアークウィザードは防御に徹している者と攻撃に徹している者とで役割分担して、クラウスと戦っている。
クラウスは焦る様子はないものの、流石に防御に徹せられるとなかなか破れないでいるようだ。
「分かりました、僕とマッテオはクラウスさんの援護に回ります、ルイスさんの援護は任せました」
「おう!気をつけろよ」
トムはナイトロードの方へ走って行った。
「さて、俺たちも行きたいところだが、あの魔術の撃ち合いにどうやって入り込むか…」
「さっきと違って、俺程度の魔術を使っても大して意味はないですからね」
2人でどうするか作戦を練り、アークウィザード達の方へ近づいて行った。




