作戦開始
夜には鈴虫が鳴き始めましたね
集合場所に全員集まり、洞窟に向け歩いていく。
洞窟の前に着き、クラウスが魔導通信でハインツへと連絡を試みる。
(ハインツ、クラウスだ、これから洞窟へ入るぞ、使い魔の準備はいいか?)
(……………)
応答が無いことに少し違和感を感じたが、もう一度通信を試みてみる。
(ハインツ!聞こえるか?応答してくれ。)
(…………)
やはり反応がない、その時、後ろの茂みから物音がした。
ハインツとは別のアークウィザードが、2人出てきた。
それに続いて、ナイトロードやエルダーウォーリアもぞろぞろと出きた、洞窟の中からもナイトやウォーリアが現れ辺りを囲まれた。
「これはこれは、高名なアークウィザードのクラウス殿ではないか」
奥から姿を見せたのは左大臣と右大臣だった。
2人は、ニヤニヤと笑みを浮かべながら、声をかけてきた。
「ハインツとコソコソ何かしていたようだが、あなた方程ではないにしろ、こちらにも優秀なアークウィザードがいるのですよ、通信傍受くらいできます。
そして奴は今、結界を張り閉じこもっている、通信できないのはそのせいですよ」
「どういうことでしょうか?彼に何がおこっているのでしょう?」
「何を白々しい、あなたと一緒に国家を転覆させようと企てていたでしょう?」
「国を自分達の都合のいいようにして、よく言う」
クラウスは怒りを滲ませ、大臣達を睨みつけた。
「まぁ、城の外で囲んでくれたのは、ある意味やりやすくなったな」
「?」
クラウスは杖を取り出し構え、一瞬で魔力を高め呪文を唱えた。
「ライトニングブレイク!」
辺りに轟音と共に雷光が走った。
あたりを囲んでいた兵士たちは強力な電撃を浴びて倒れていく、電撃が止み、土煙が立ち込め辺りは静まり返っていた。
「ガスパール様!お連れの方々と城内へ、ハインツの支援をお願いします!」
クラウスがそう叫ぶと、土煙の中からクラウスに向けて槍が突き出てきた。
それにはルイスが反応して槍を弾く。
「クラウス!大丈夫か?!」
ガスパールは思わず叫んだ
「私は大丈夫です。さあ早く城の中へ!」
「ガスパール様、外の敵は我々で対処します、急ぎハインツ殿と合流して下さい」
「すまん!頼んだぞ」
ルイスからも促され、ガスパール一行は洞窟の中へ駆け込んでいった。
ガスパール達を見送るルイスにハルバードが襲いかかる、それを後ろに飛び避けた。
「今のを避けたか、お前ウォーリアだよな?」
「中々の実力者のようだな」
両大臣の親衛隊隊長のナイトロードと、エルダーウォーリアが、ゆっくりと土煙の中から姿を現した。
「確実に仕留めるぞ」
「了解した」
認識を合わせた両隊長が攻撃の体制をとる。
その死角から、素早く駆け寄り斬りかかった者がいた。
エルダーウォーリアは持っていた盾でその攻撃を防いだ。
「あんたの相手は俺だよ」
「トム、そっちは任せて大丈夫だな?」
「請け負うよ、ルイスさん」
「小僧が!」
エルダーウォーリアは片手で軽々とハルバードを振り回し、トムとの距離を詰めていった。
クラウスはアークウィザード2人を
ルイスはナイトロードのリーダーを
トムはエルダーウォーリアのリーダーをそれぞれ迎え撃つ構えになった。




