魔術師合流
台風の影響で雨がすごい事になってますね
外出時にはお気をつけて
ガスパールと知り合いのアークウィザードは、クラウスと言うらしい。
クラウスはここからなら、馬で1日とかからないらしいので、弟子のベンが向う事になり、この場は一旦解散しそれぞれの宿に戻った。
次の日の夕方頃、ベンが戻ってきたと報告を受け、再び町外れの空き家に集合した。
そこにはガスパール一行と中年の男性がいた。
ガスパールがこちらに気づいて手を上げた。
「テオバルト殿、紹介しようこちら、私の友人でクラウスだ。昨日言っていた、アークウィザードだ」
紹介された、クラウスが立ち上がって頭を下げた。
「クラウスです。お見知りおきを、そう言えばテオバルト様の領内にもウィザードが2名いるらしいですな、機会があればぜひ一度会ってみたいですね」
「テオバルト・フォン・マッケンゼンだ、よろしく、うちのウィザードたちを鍛えてくれるのなら、大歓迎だ、そうそうまだ12歳だが、このマッテオも魔術を使えるのだ」
「ほう、ノアと同い年じゃないか、それはすごいな、
ちょっといいかね」
そう言って、クラウスは俺の手を握って何か感じ取っているように見える。
「今は魔力量も魔力線も、ノアの方が上だが、まだまだ成長しそうに感じるな、ここで会えたのも何かの縁だ、色々片付いたら、ゆっくり話そう」
そう言って手を離した。
「ありがとうございます」
軽く挨拶して、ノアの隣に座った。
「ノアくんは凄いんだね」
「あ、ありがとう、僕は早い時期からクラウス様に色々教わったからね、だから同年代の人より魔術ができるだけだよ」
そう謙遜したように、ノアが言った。
それを聞いた、ガスパールが笑顔で話しかけてきた。
「何を言うか、お前は自ら町の魔術ギルドに足を運び、魔術書を読み漁り、独学で魔術を身に着けた天才じゃないか!相変わらず謙遜過ぎるというか、大人しいというのか、もっと自慢してもいい事なのだぞ」
いや〜とノアは照れながら頭を掻く、ガスパールの説明を聞いたテオバルトが驚いている。
「自ら本を読み、独学で魔術を…マッテオと同じだな、しかも同い年、末恐ろしい世代だな」
ほお、と感心した様子でクラウスは2人を交互に見る
それからパンっと手を叩き話を切り替える
「さて、雑談はこれくらいにして、本題に入りましょうか、昨日ベンが私のところに来てすぐに、使い魔をハインツへ飛ばしています、返事は今日中には来るでしょう、それまで私が知っている事を教えます」
ルイスが手を挙げ発言する。
「確認だが、クラウス殿はこの作戦に参加してくれるということか?」
「ええもちろんです、ハインツからの救援を聞き、私1人ではどうしようもないと考え、数人の領主宛に使い魔を飛ばしたのは、私ですからね」
「そうだったのか、了解した、話を続けてくれ」
「はい、それではハインツの考えでは一旦、王を城から救出して、戦力を整えて城を奪還しようと考えています。
しかし、それはかなり難しいと思ってます」
「それはどうしてだ?」
「はい、単純に戦力差の問題ですね、このベルツ王国には約200人程の大小含め貴族がいます。そのほとんどは、かねてから両大臣に取り入ろうとしてます。
動向を決めかねているのは20人にも満たない、その中でさらに厳選して声をかけました。
なので、そもそも国内に整える戦力がありません、であれば、城にいる兵士だけを相手取るほうがまだ、勝ち目がある、欲を言えばもう少し戦力が整うのを待ちたいですね」
「そうだな、大きな内戦にはしたくない、国外に付け入る隙を与える事にもなる」
ガスパールが、クラウスの意見に同調し、自分の考えも付け加える。
テオバルトは考えていた。
「戦力を整えるのはいいが、我々は、ガスパール殿の伝てでクラウス殿と接触できた、だが、他の声がけした連中とはどうやって合流する?」
クラウスが答える。
「届いた手紙は、今お持ちですか?」
あぁ、と領主2人が取り出す
「その手紙には、私の魔力が込められています。王都の直前まで来られた場合は、ハインツが使い魔を飛ばす予定でした。
お二人は、慎重に手前で進行を留まられましたので、元々私が合流するつもりだったんですよ」
そういうのとか、と一同は納得した。
「それで、他に手紙を送った連中で動く気配はありそうか?」
テオバルトの質問に、クラウス頷いた。
「はい、あとお2人の領主様が動いてらっしゃいます。王都の西側より向かって来られていますので、時間が掛かっております。
後2日程でこちらと合流できましょう」
「そうか、なら合流を待つ間、斥候の2人にはできるだけ城の周りを調べてもらいたい、頼んだぞ」
「はっ、では早速」
と言うと、ルカとエミルは王都の方へ走っていった。
新王奪還に向け、みんな動き出した。




