討伐の後
お盆中も暑い、外出は控えて執筆する事にしました。
群れのリーダーを失ったダイヤウルフたちは、混乱し始め、動きが乱れてきた、兵士たちはその隙を逃さず掃討していく。
数匹逃げてしまったが、ほとんど討ち取ることができた。
「ルイスさん、大丈夫ですか?」
兵の1人が駆け寄る。
「すみません、数匹逃がしました。隊をまとめ直して追撃の準備をします。」
「いやいい、逃げたやつはこの地から離れるだろう。それより負傷者の確認を頼む。」
残った兵が広場に集まり、現状が分かってきた。
重症者6名、死者3名、亡くなったのはDランクの冒険者ばかりだった。
ルイスと共にブラックウルフの相手をしていたトムも重症を負っている。
「誰か動ける者で、町まで戻って回復ポーションと人手を集めてきてくれないか。」
「分かりました、俺行ってきます。」
フィンが、手を上げてくれた。
「念の為、1人で行くなよ2人で向かってくれ。」
「分かりました。おい、お前付いてきてくれ。」
近くにいた兵士に声をかけ2人は町に向けて走り出していった。
しばらくして、人手を連れてきたフィンが戻って来る。
その中にはテオバルトの姿もあった。
「ルイス!報告は聞いた、大変だったな。お前たち早くポーションを使ってやれ」
「俺は後でいい、重症の者から優先してくれ。」
そう言われた人は、負傷者にポーションを振りかけ治療していく。
生き残った者たちは、危険な状態から回復していった。
「これが、ブラックウルフか、大きいな…」
テオバルトはブラックウルフの死骸に近づき、その巨体に驚きを隠せない。
ギルドの者達も報告を受け何人か来ていた。
「テオバルト様、こちらのモンスターたちはギルドが引き取って構いませんか?」
「構わん、買い取り報酬も出るのだろう?参加した冒険者の取り分はどう分けるか…」
「あのー領主様」
冒険者の1人が、話しかけてきた。
「冒険者のみんなで話合ったんですが、我々は参加報酬だけ頂ければ結構です。」
「何故だ?皆で力を合わせたから今回の討伐は、成功したのだ、亡くなった者は残念だが、戦利品の分け前をもらうのは当然だろう。」
「いえ、我々冒険者は何もできてません。逆に兵士の皆さんに守って頂いたと思ってます。」
「しかしな…」
「参加した兵士の皆さんのボーナスにでもして下さい。」
「申し訳ないな。その気持ち、ありがたく受け取るとしよう。」
こうして、討伐隊は町へ帰り、モンスターもギルドが持ち帰り、今回の作戦は幕を閉じた。
俺達が戦闘に参加したことは、ルイスの負傷による痛みや疲労や事後処理のゴタゴタで忘れ去られたみたいだ。
よしよし…




