強さの秘密とは
暑い日が続きますね、明らかに自分が子供の頃より気温が上がっている。外で活動する時にはご注意を!
「それまで!」
胴に打ち込まれルイスが膝をついたところで大声が響く、声のした方を振り返ると、領主のテオバルトが立っていた。
「テオバルト様!」
兵士一同が敬礼をする。
ルイスも立ちあがろうとするのを、テオバルトが止めた。
「かまわん、座っていろ」
「申し訳ありません」
「なにやら、面白そうな事をしていたな、誰か説明を」
フィンが一歩前に出て経緯を説明する。
状況を理解したテオバルトはムネタカたちの方へ向き歩み寄る。
「なるほど、東方の戦士か、私はここの領主でテオバルトと申す。
ルイスと試合を始めたあたりから見学していたが、旅の方、あなたは瞬歩や剛力などの身体強化スキルを使っいたのか?」
真剣な顔でムネタカが答えた。
「いえ、私はそのようなスキルは使っておりません」
「ふむ、スキル無しであの身体能力は解せんな、それにあなたの使っていた技、魔術とも少し違うように見えたが、あれはなんだ?」
領主が直球で疑問を問いかけると、ムネタカは素直に教えてくれた。
「あれは気功術です。領主殿」
「気功術?聞き慣れないな、あなたの国では魔術をそう呼ぶのか?それとも魔術とは別ものなのか?」
「魔術とは別です。人は体内に魔力とは別に気力を備えています。例えば、ルイスさんが使った瞬歩というスキル、あれには魔力は違ってないと思いますが、いかがかな?」
話を振られたルイスが答える。
「確かに魔力は使ってない、俺には魔力はほとんどないからな」
「ならば、どんな力を使ってスキルが発動していると思いますかな?それは気力です。
無意識に気力を使っているのです。」
このやり取りを聞いていた、領主が再度質問を投げかける。
「なるほど、あなたたちは、その気力を鍛錬すれば身体能力も飛躍的に上がるというのか?」
「平たく言えばそうです。気を練り身体能力を高めて戦っておりました。気力が増せばスキルの精度も上がり、使用回数も増えるでしょう」
気力か、スキルの強化や使用回数が増えるのは、戦いではかなり有利だろう、どうすれば操れるようになるのだろうか。
当然、テオバルトも同じことを考えていた。
「その気功術を、兵たちに教えてもらうことは、可能だろうか?」
ムネタカは少し考えた。
「我々は修行の旅の途中です、旅はまだまだ続けたいと思っております。ですので、3ヶ月その間に基礎をお教え致しましょう。」
領主の表情がぱぁっと明るくなった
「ありがとう、旅を中断させる事になって申し訳ないが、よろしく頼みます。
そうだ、領内に住まいを準備させよう!」
「お気遣い感謝します。でしたら3ヶ月後にまた、ルイスさんと手合わせさせて頂きたいのだが。」
ルイスはニヤリと笑った。
「こちらこそ、是非お願いしたい」
ルイスとムネタカは、握手を交わして再戦を誓い合った。




