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国境越えのルートを探して

今日は涼しいな〜

キラーエイプの出没地域に入る前に、依頼を出した村に立ち寄る事にした、被害状況の確認もそうだが、森の事を聞けたら国境越えの役に立つかもしれない、村に着いて依頼元の村長に会いに行った。


「あの〜突然すみません、キラーエイプ討伐の依頼受けた冒険者なのですが…」


「おお、あなた方が依頼を受けてくれた冒険者さんか!ありがたい、なかなかギルドから連絡がこないからヤキモキしておったのだよ、して何か御用かな?」


「えぇ、被害の状況がどんなものか確認しておこうかと思いまして、それに森の地理についても少し情報をいただければありがたいな〜と」


「被害か…以前から作物を奪われる、家畜を殺されるなんてのは年に何回かあったのが、なぜか最近じゃあ月に数回起こるようになった、原因が全く分からなくてな…」


「そうですか…それはお困りですね、森のどの辺りによく出没するとか、巣の位置なんかは把握されてますか?」


「巣はわからんが、村の猟師がよく出くわすのは、この村と国境の中間辺りだそうだ、割と村から近いところだよ」


「ということは、この村から国境までもそれほど遠くないのですか?うっかり越えないようにしないといけないですね」


「あぁそうだな、この辺りの国境は多少険しい森だから境目もよくわからん、まぁ多少越えたところで、特に何もないがな、猟師達も獲物を追ってたまに越えておるよ」


「そうですか、少し安心しました、ところでどの方向がキラーエイプの出没地域ですかね、早速行ってみます」


「あっちの方だよ、よろしくお願いします」


そう言って村長は北を指さした、2人は村長に軽く頭を下げて村を後にした、村を出てしばらく歩くと、何かが2人を囲むように集まってきた事にマッテオが気づいた。


「ノア、たぶんキラーエイプが囲んでる」


「もう現れたの?早いね、何頭くらいいそう?」


「結構多いよ、分かるだけでも20頭はいるね」


「キラーエイプが現れたって事は、この辺りが村と国境の中間くらいって事だよね、確かに近いな越境するなら、この辺りからが良さそうだ」


「そうだね、さっさと依頼を片付けようか」


「了解」


そう言ったノアは魔力を高める、ノアの魔力に反応してキラーエイプ達が一斉に群がってきた。


「ライトニングブレイク!」


ノアを中心に雷が放射状に広がり、囲んでいたキラーエイプたちを感電させていった、感電死したキラーエイプの数は30頭近くになり、雷から逃れた奴らは一瞬の出来事に理解が追いつかず、倒れた仲間をキョロキョロと見回している、そこにマッテオの放った矢が飛んできて眉間を貫く、4,5頭矢で射抜くと仲間をやられたキラーエイプ達が怒りだして2人に飛びかかってきた、向かってくる敵を冷静に狙い、マッテオは更に矢で射抜き、ノアは魔術で仕留める、気がつくとキラーエイプの群れは5,6頭に減っていた、生き残った奴は慌てて森の奥へと逃げていった。


「もういいかな、依頼は殲滅じゃないもんね」


「そうだね、えーっと50頭くらい倒したしもういいでしょ、アイテムボックスにしまって、ついでにもう少し森の奥に入って地形の確認をしよう」


「オッケーそうしよう」


2人で手分けして倒したキラーエイプをしまい、森の奥へと入っていった、奥の方は木々が鬱蒼としてきて、陽の光が入らくなっている、キラーエイプ達と遭遇した辺りからちょうど倍くらい進んだ所なので、この辺りがおそらく国境だろうと2人は考えた。


「地面も斜めで木も密集して暗いし、ちょっと険しい感じだね、村長の言ってた通りだ」


「まぁでも進めないほどじゃないね、もう少し進んでみようか」


「了解」


少し進むとマッテオの探知スキルにモンスターの気配が引っかかった。


「何か大きめのモンスターがいるな」


「さっきのキラーエイプとは違うモンスターって事?」


「そうだね、さっきより大きい…けど、周りに10頭くらいキラーエイプくらいのモンスターが付いてくるな…真っ直ぐこっちに向かって来てる」


すると木々の間からさっきよりふた回り程大きなキラーエイプが現れた、さっきのキラーエイプ達は体毛が濃い茶色だったのに対して、大きなキラーエイプは毛色が薄い。


「これは…親分を連れてきて仕返ししようって事か?」


「そういう事みたいだね」


大型のキラーエイプは太い枝を軽々折ると、それを振りかぶり奇声を上げながらマッテオとノアに向かって叩きつけてきた、2人は左右に分かれて避け魔術で反撃する。


「フレイムカノン!」


「ライトニングランス!」


炎と雷が相手を貫く、さすがにさっきのキラーエイプより頑丈なようで、ダメージは負ったが怯む様子はなく手に持った枝を振り回して反撃してきた。


「ぐぎゃぁぁあ」


ただ振り回しているだけの攻撃なんて、マッテオは当然軽々と躱し、ノアも気功術と共に体術を習っていたので難なく躱している、攻撃が当たらない事に苛ついたキラーエイプは、持っていた枝を2人に向かって放り投げた、2人はそれを避けて反撃しようとしたら、キラーエイプは別の枝を折って投げてきた、躱されても近くの枝を折って次々と投げつけてくる。


「いい加減にしろ!」


マッテオは最後の枝を躱して槍を取り出し、キラーエイプに向かって投擲した、ゴォッと音を立てて飛んてきた槍をキラーエイプは躱そうとしたが、躱しきれずに肩に刺さった。


「ぎゃあぁぁ!!」


悲鳴を上げて、肩に刺さった槍を抜き地面に叩きつけた。


「俺の槍に何すんだよ!」


そう言ってマッテオは高く跳躍して、剣を抜いてキラーエイプの眉間に振り下ろした、頭を割られた大型のキラーエイプは後ろに倒れて絶命した、取り巻きのキラーエイプを3頭ほどノアが倒したら、残されたキラーエイプ達は、慌てて森の奥へと逃げていってしまった。


「もう、ほっといてもいいか」


「そうだね、おそらく当分は村にも近づかないだろう」


マッテオとノアは少し周りの地理を調べてからギルドへ戻る事にした。

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