表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/141

異国の剣士

連休中に書いた2本投稿します。

魔術訓練の気分転換に、街を散策していたある日、冒険者ギルドの前に、人だかりができていたので不思議に思い、近づいてみた。

ギルドの中を覗いてみると、そこにはこの世界では見慣れない出で立ちの男女が2人ずつ。

しかしそれは俺にとっては教科書やゲームなんかでよく見た佇まい。

甲冑を着た侍と巫女がいたのだ!


(うお〜〜侍だ〜すげ〜〜☆)


と目をランランとさせ眺めていたが、周りの人たちからすれば、怪しい格好した見知らぬ男女、だんだんとざわつきが大きくなっていた。

当の本人たちは、我感せずといった感じで食事をしている。

すると聞き知った声に呼ばれた。


「マッテオじゃないか、どうしたんだこんなところで?っていうか、この人だかりはなんだ?」


振り向むくと声の主は、剣術を教えてくれているトムだった。


「あっトムさん、中に見慣れない人たちがいるから、人が集まっているみたいです。」


「見慣れない人?」


一緒にいたのは弓術を教えてくれているフィン、2人もギルドの中に目を向ける。


「本当だ、変わった格好をしているな」


「トム、ちょっと声をかけようか」


「えー、今日は非番だぜ、一杯飲もうっていうから来たのに」


「いいから、ついて来いよ」


そう言うとフィンは、人混みをかき分け中に入って行った、渋々トムもあとに続く、ついでに俺も入っていく。


「よう、あんた達、見ない顔だな。

俺達はこの町の兵士団の者なんだけど、気になったんで、声をかけさせてもらったよ」


警戒されないように、軽い感じで声を掛けるフィン


「あんた達、どこから来たの?この国どころか、この大陸じゃなかなか見ない格好だけど」


嫌がっていたトムも、彼らを挟むようにもフィンと別の席に座り声を掛ける。

甲冑姿の男性の1人が、トムの方を向いた


「私達は、確かにこの大陸の者ではありません。

東の大陸から海を渡り来ました。旅の目的は修行です」


東の大陸と聞いて、フィンが驚く。


「海を渡ったのか!海にもモンスターがいるだろ?しかも大型のモンスターが多いらしいじゃないか、海での長距離移動はかなり危険と聞いたことがあるが…」


驚くフィンとは対照的に落ち着いた様子で、甲冑の男性は答える。


「ええ、それも含めて修行の旅ですから」


なんという強者だ!渋い!かっこいい!

俺は彼らの話を興味津々で聞いていた。

海を渡った話を聞いてトムも興味が湧いたみたいだ。


「本当か!凄いなあんた達!なぁ机に立て掛けているのは剣だよな!おれも剣を使うんだ、飯食った後でいいからさ、俺と手合わせしてくれよ、違う大陸の剣術を見てみたいんだ!修行中なんだろ?稽古の一環だと思ってさ!」


トムが興味本位で試合を申し込んでみた。

俺もちょっと見てみたいと思い、期待しながら返答を待っていると。


「手合わせですか、いいですけど、私としては、この辺りで1番強い方とも手合わせできると、ありがたいのですが、お知り合いにいませんか?」


トムも結構腕の立つ方だと思うけど、この侍はトムでは、力量不足と踏んだらしいのか、もっと強い相手も所望した。

不機嫌になるかと思いきや、素直に少し考えるトム。


「この辺りで一番強いか…ルイスさんじゃないかな、ほら、その子の父親だよ」


父親の名前が出て、少し驚いた顔をしている俺を、トムが指さした。


「そうだな、兵士団の中じゃ1番強いし、冒険者ランクもこのギルドじゃ高いほうだ」


フィンも後押しする。


「では、その方を紹介して頂けますか?あなたとも、その方とも、手合わせしてみたいと思います」


甲冑の侍が頭を下げると、他の3人も頭を下げた。


「よし、決まりだな、一杯飲もうと思ってたけど、それどころじゃなくなったな」


「そうだな、ルイスさんは今日は、訓練の日だよな」


トムとフィンが話している間に食事を済ませ、侍たちは立ち上がった。


「では、行きましょうか」


その一言で、一行はギルドを後にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ