プロローグ
思いつきです。
俺は、佐藤はると、22歳♂大学を卒業して社会人となって半年ちょっと…はっきりいって入社する会社を間違えたと思っている。
帰るのは終電、会社に泊まることもしばしば…
朦朧としながら歩いていたところを車に轢かれ死亡
そして、今、神様なる人の前にいる。
「佐藤はるとさん、君は若くして亡くなってしまった。とても残念な事です」
「はあ…どうも」
神なる人は顔はボヤケて認識できない
「…そんな君に提案がある。実は君がいた世界とは別に世界が存在するのだが、その世界は今、大変な危機に面しているのだ、だから別の世界で若くして亡くなった人に声をかけて転生してもらっている。」
「はあ…(転生?別世界?夢か?)」
「……どうも君は覇気がないな」
「いや〜だって、いきなり、死んで、別世界に転生してと言われても、すぐには理解できないっす。」
「なるほど、それもそうか…過去に転生してもらった日本人たちがすぐに状況を飲み込んでいたから、日本人はそんなものだと思い込んでいたわ、ははは」
うっかりしていたとばかりに神様は笑って誤魔化した。
「まぁ…日本だとよく聞くテーマですからね。
まさか自分の身に起きるとは思ってなかったですが…」
頭を掻きながら苦笑いして答えた
「それで、転生については了承してもらえるかな?」
「そう…です…ね…とりあえず説明してもらえますかね」
「ふむ、それで転生の件だが、記憶はそのままだが、別世界に適応する為に肉体は生まれ変わる、その際に1つ特別な能力を授けよう」
「赤ん坊からやり直しって事ですか?後、特別な能力っていうのは…」
「そういうことだ。正に第二の人生だな、特別な能力はこの中から選ぶがいい」
と言うと神様はカードを目の前に並べた
「赤ん坊からやり直しか〜まぁそれもいいか
特別能力は、どれどれ…」
転生は受け入れて、並べられたカードをじっくりと見てみる。
「切り替えが早いな」
カードには色々書かれている
身体能力(強)、魔力(強)などステータス強化系や
剣術才能A、魔術才能Aなどの才能系や
創造や瞬間移動など特殊能力系
「ん~~どれにしようかな〜」
じっくり選んでいるおれを見て、神様がそわそわし始める
「大事な選択だと思うのだが、次の魂にも声掛けしないといかんのだ、少し急いでもらえると助かるのだが…」
なにやら言っているが
大事なターニングポイントだから、じっくりと選ばせてもらう
聞こえないふりしてカードとにらめっこを続ける
「……あと30秒以内に選ばないと、このまま転生だからな」
「!!」
それはまずい、大損だ!
苛つかせてしまったか
早く選ばないと!
少し焦りながらカードを手に取っていく
「んーんーんー…ん!これは?」
1つのカードを手に取り神様に見せる
「ありとあらゆる事に高い適性あり」
「これってどういう能力ですか?」
「ん?あ〜それか、それはそのままの意味だ
剣術も槍術も魔術にも色んなことに適性があるが、ステータスは平凡スタートだから努力しなければ平凡のままだ」
「適性があるという事は努力しだいではステータスも非凡なものになる?」
「そう…とも言えるな、いや〜しかし他の高適性の特典ならステータスも高めでスタートダッシュできるぞ」
「……これでいいです」
色々な才能に恵まれているってことだろ!
天才として生きていけるじゃないか!!
「お、おう、そうか、それでは転生を行うぞ!」
神様は片手を前に出し手のひらをこちらに向け
ぶつぶつと呪文を唱え始めた
「君の第二の人生に幸あらんことを
そして、転生先の世界に安寧をもたらしてくれ」
神様がそう言うと当たりが輝き出し意識が遠退いていった