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15.本屋デートに行きました。

新しい素材をもらったりして創作意欲が湧いている私は、この世界のデザインにもとても興味がある。


なので、今日のお出かけ先は本屋さんだ。


中心街の本屋にはデザイン本なんかも売っているらしい。一部はジークさんがもう、買って持ってきてくれたから持っているんだけど、そのほかにも参考になる本があるかもしれないので直接本屋さんに行くことになった。



「本屋ごと買ってプレゼントするのに。」


「いやいやいやいや待ってください。ほら、だって興味ない本だってあるし、本屋全部はいりませんって。」


「そう?」


「私がいらなくても、誰かには必要な本ですから。本屋さんはみんなのものです。」


「でも、」


「それにほら! 本屋さんデートですね! 昨日いただいたワンピース、さっそく着てきましたよっ!」


「デート……うん。すっっっ………ごく可愛い。嬉しいよ、愛しい人。」


「あ、あははー。やったー。」



よし、なんとかジークさんの気を逸らして、本屋一軒買いは免れた。いらんて本屋全部は。怖いわ金持ち。



そして、馬車で目的地の本屋さんに着き、さっそく見て回ることにした。


最初はデザイン本が並んでいるところを隅から隅まで見ていった。



「家具だけじゃなくて、家や服飾のデザインもすごい詳しく載ってる。」


「そういうのも参考になる?」


「ええ、もちろん!」


「そう。よかった」



デザイン本を見てまわり、フォトブックコーナーにも異世界だなあ、と思うような写真がたくさんあって見ていて飽きない。

それらを舐めるように隅々まで見て、表紙が気になったものをひとつ手に取った。



「買うの?」


「あ、はい。異世界の動物に興味ありまして。」


「では私が持っておくよ。まだほかの棚も見るだろう?」


「ありがとうございます。」



私はもふもふの載ったフォトブックをジークさんに渡して、今度は小説のコーナーへ足をすすめた。


この世界にも恋愛小説があるみたいで、私は異世界の恋愛事情に興味深々だった。


どういうわけか、この世界の文字が普通に読めるので、タイトルを見て気になる本を3つほど見繕った。



「ジークさん、これ――」



横に誰か来たので、ジークさんだと思って振り向くと、知らない男の人だった。



「一緒に来てもらおう。」


「えっ………っ!!」



そこで私の画面はブラックアウトした。







ぼんやりとする頭で考える。


起きなきゃ。



目を開けなきゃ。




早く。




目覚めなければ。






「お目覚めかな?」


「あなた、は……」


「久しぶりだな。聖女よ。」




やっとの思いで目を開けると、私を『聖女じゃない』と言って街に放り出した偉そうな美形がいた。






「……どっちなん?」






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