青春は温かさと共に
ここまで来てくださりありがとうございます
二話目続けてみました。よかったら楽しんでいってください。
エピソード2 〰〰〰青春は温かさと共に〰〰〰
「う゛ぅ~~~~~~~~」
外は完全に闇が支配しほとんどの明かりは消える中、枕に顔をうずめながらうめき声を出す少女が一人。
下の階では落ち着いてお酒が飲めるように、とパパが考えて作曲したゆったりとしている曲がなり、その音が部屋まで聞こえてくるが少女は全く落ち着けない。
明日は平日で学校に行かないといけない。
その事を考ると時間的には寝なきゃいけないと頭では分かっている。
でも今日やらかした出来事が頭から離れてくれない。
そんな少女
―椰子内 玲奈― は現女子高校生である。
昼はカフェ。夜は料理屋 兼 BAR -Leonレーナ-
そんな店を経営している両親の一人娘だ。
丁度さっきまで仕事の手伝いをしていた。
しかし気を取られてミスしてしまったのだ。
そのあげくには相手が少し悪質なタイプの酔っ払いだったとはいえ、上手い対応ができず怯えてしまい―――またユキに助けてもらってしまった。
まあそれはいい、失敗くらい誰だってするし、
なんだったら幼馴染のカッコいい姿が見れてプラスなくらいだ。
でも――――――
「ま゛っだぐ、あ゛いでに ざれなかっだぁ~」
実際本当に怖かったし助けてもらった上、仕事時間外なのにお客様の対応までしてくれたユキに文句を言おうなんて思ってない。たぶん。
・・・思ってはいないが乙女心は複雑だ。
もっと慰めてほしかったしもっと話したかった。
ナンパしてた事にはひじょーに腹が立つ。
でもユキのおかげで実際に来てくれるお客様が増えたし、パパも私も働いていてすごく楽しい。
「でもやっぱりナンパはいやだあああああああ!してほじくないよーー!」
幼馴染として恥ずかしいからではなく単純にナンパしている事実が気に食わない。
「そもそも!パパとソーマ先生が面白がって失敗しないナンパのやり方とか言って教えたからだ~!」
無性に腹が立ってくる。
明日の朝ご飯はパパの分は食パンの耳でも置いといてやろう。
――実際ユキが働き始めたのは高校生に入学して半年たった時だ。
ユキは他のバイトを色々掛け持ちしていた。
それで心配になり様子見 兼 一緒に働きたくてパパに頼み込んだ。
実際すごく働いてくれているし当時客足に伸び悩んでいたBARタイムの問題を解決してくれたのもユキだ。
―――が
その解決策となった原因を思い出すだけで"2人には"腹が立ってくる
「おい~ユキ~お前も飲めよ~」
「いや先生、僕は未成年なんで飲めないですよ」
「カ~~おかたいね!!別に今ここには俺以外の客はこねーんだから大丈夫だって!」
「おい相馬~。せめて店主がいる所でで言うのはやめろよ。俺は泣くぞ?」
「レオンの涙って言ったら昔なら一粒100万はするだろ!?勿体ないぞ!」
「・・・先生もレオンさんも飲みすぎです。ほら水飲んでください。」
BARを開店した当初は客足が悪かった。
よく店内では相馬先生とパパ飲んだくれて、それをユキが困り顔で相手するような毎日が続いていたのだ。
「でもレオンさん目当てのお客さんは絶対にリピートしてくれるんですけどね・・・」
「火曜日に来てくてくれる人達だろ~?ありゃ昔のお客さんなんだよ。嬉しいけど他に増えそうにないな」
そんな時だ。馬鹿な事を先生が言い出したのは。
「・・・っ!!おいレオン!いい事思いついた!!こいつにテクしこんでお客呼ぼうぜ!!」
「っ!?なるほど・・・いいな!男として磨いてやれば玲奈も大喜びだろっ!」
「ぇっ?・・テクってなんですか?」
当然ユキは困り顔。私も掃除しながら適当に聞いていた。
「お前言ってたじゃん!養ってくれる人が欲しいってよ?俺らの現役から使ってた女をキャッチするテクニックがあればお前は完璧なヒモ男になれるしこの店には客が来るしWIN-WINってわけよ!」
アホだ。ここにアホがいる。そんなの通るわけが―――
「おお!!相馬お前天才か!?よしそうと決まれば俺と相馬がみっちりしごいてやるから!今日と明日は休んで特訓だ!」
恐ろしいのは酒の勢い。今日もそれは味わったのでよくわかる。
「ええええええ!?ちょ、ちょっと先生はどうなんですか!明日学校ですよ!!」
「あ?休めばいいだろ!お前は真面目すぎなんだよ!ちょっと不良くらいが女受けいいの」
確かにどっちでも私はいい。ユキは少し真面目すぎて心配。
そう当時は思ってたな・・・
「よく考えてください僕はともかくソーマ先生がまた怒られますよ!?」
「ハッハッハ!今の俺は理事長なんて怖くねー!」
こんな感じで決まった "ユキ 女たらし ナンパ計画" 。
これは雪を可哀そうに思ったOLや主婦の方々が店に来てくれた。
しかし料理屋としての腕と喫茶店としてのメニュー、そしてパパの事を気に入って来てくれるという大成果を上げたのだが・・・
パパと先生の狙う対象が大学生以上であり基本社会人が多くて私的には助かった。
しかしそのお陰で今もナンパを続けているという訳だ。
店は繁盛している。いるが――
でも嫌なのだ・・・
乙女心的にはパパと先生が悪いのは分かっている。
しかしユキにも無性に腹が立つという現状がある。
「う゛ぅ~~~~~~~~~」
そんな悩みを凝縮させたうなり声を出しながら明日の学校に向けて寝るのだった。
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太陽が昇り街中を照らす事で夜の街並みが消え、早い人は既に電車に乗り通勤をしている時間。
完全に冬の朝を感じる日光と冷気、
そして別の温かいものを感じて
入江 幸秀は心地よいまどろみを感じながら意識が夢の世界から戻ってくる。
耐寒を施されている家と違い、低い家賃で借りているこのアパートでは冬の寒さをもろに受ける。
しかし冷気とは別で温かく感じる。
冬の日差しだろうと思って幸秀は目を開けよう開かない。
目の前に柔らかい物が覆いかぶさっており、視界は真っ暗でちょっと息苦しい。
「な、なんだ?なにか落ちてきたのか?」
7畳間ではありがたいことにうちには押入れがある。
幸秀は≪そこから布団でも崩れてきたのかな?≫と考えて、
とにかく体を動かそうとするが何やら柔らかく、
どこか心が落ち着くような物体が顔の上にあるので上手く起き上がれない。
これ以上布団が崩れるのは嫌だが力を入れてどけるしかあるまい。
「これ・・・どう崩れたんだ!?おっここなら押せそうだ!っっ」
「ひゃうっ・・・・zzzz」
「!?!?!?」
≪柔らかい物体を押したら人の声がした!?誰かいるのか?≫
寝ぼけてて気づかなかったがよく聞いたら寝息が聞こえてくるし、誰かが上に乗っかっている状態と言われればそんな温かさと柔らかさがある。
聞こえてきた声は少女のものだった。
家に自由に出入りができて幸秀に何かする。
≪そんなやつは一人しか考えられないな・・・≫
「お~いレーナさんや~?昨日あのあと無視して帰った当てつけですか~?すみませんがどいてくれないでしょうか~?」
「zzz・・・」
「・・・」
寝ている。
――が朝忍び込んでこんなことをしたと考えるならこれは狸寝入りだ。
どこでも寝れるなどどっかの 〇びた君 じゃあるまい。
簡単に、それも人の顔をホールドしながら寝れる訳がない。
ここは対玲奈の最終手段を使うべきだろう。
「レーナよ。僕が3つ数える内にどいてくれ。この警告は本物だもし従わなかった場合は・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・お~いマジでやるぞ?」
「zzz」
「ハハハ―――ハ・・・」
動く気配すらない。
本当に寝ているのだろうか?
しかしもはや関係ない。人の上で寝るな。神経が苛立つ。
≪3秒もいらないな!今すぐこんな悪戯を仕掛けたことを後悔するがいい。≫
「―――――いくぞ?―――」
「・・・うー?」
知っているかい。対玲奈技を。
幼い頃から涙目でしばらくちょっかいを出してこなくなる僕の宝具だ。
「―――くすぐり秘儀・・48手2番!」
「zzz・・・」
これを聞いても起きないとは・・・
≪ククク。せいぜい後悔するとよい≫
「脇入り本手えええええ」
「んんんんんんんんん!?!?!?!?!?」
玲奈はこれらに弱い。
幼馴染として弱点を知られているお前の負けだよレーナさん?
「うぅ////う゛~う~」
「今回はしぶといな。しかし僕のこの技には後3段階進化を残している!」
某53万も驚きの技だ。見せてやろう。
「食らうがいい――――」
「も、もうだめぇぇぇぇぇぇぇ」
「ぇエっ!?」
思わず驚いて勢いよく起き上がってしまった。
当然幸秀の上に乗っていた 玲奈? は畳の上に吹っ飛んでしまう。
「ぐぇぇぇぇ」
「・・・」
「・・・」
・・・
「・・・・・誰?」
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本日2度目の驚きである。そら驚きますよ。
なんたって知らない女の子が朝起きたら覆いかぶさって寝てるんですよ?
服装は白いワンピースで髪の毛は見事なブロンドの長髪。
端正な顔立ちはこれまであったなら絶対に覚えているはずだ。
「どうぞ・・・粗茶です・・・」
「あっ、ありがとうございます。」
「・・・・」
「・・・・」
・・・気まずい!!!
何から話せばいいのか全くと言っていいほどわからない!!そもそもどなたですか!?
渡した茶飲みに入った温かいお茶を「あちち」と言いながら飲む姿は堂々としている。
≪いやっ!なんで人の家で堂々としてるの!?あなた誰ですか!?≫
・・・思わず心の中でツッコミを入れる。それを言えばいいのに
「えっと・・・ハジメマシテ?」
「・・・」
「え~と?」
「・・・」
・・・反応しないよー!!
怖いよ玲奈さん!!昨日の事謝るから助けてください。
じっとこちらを見つめられると何か失礼なことでもしてしまったか?と居心地が悪くなる。
≪いや・・・したわ・・・≫
でもしょうがない人の家にいる時点で知り合いだと思うだろ・・・
「え~~と。すみませんがもしかしてお会いしたことありましたか?」
「・・・・」
え~どっちですか!?僕的には初めましてなんですけど!
ナンパした相手とかじゃないですよね?
「あの―――」
「すみませんでした!」
「えっ?」
「さっきは寒かったので思わずあったかいものにしがみついちゃって・・・」
「あ、はい」
突然喋りだしたので驚いた。
しかし他に知りたいことは多くある。
普通なら疑問がわくそんな中でも≪声も綺麗な人だな≫
なんて思ってしまう僕が思春期だからなんだろうか?
「初めましてでよかったですよね?」
「・・・あっ、顔を合わせるのは初めてですよね。一応初対面ということで初めまして。私は幸秀くんによって温かさを与えられて生を受けました名前は・・・そうですね、私は天子といいます。これからお世話になりますどうぞよろしくお願いします。」
「・・・」
や、ヤバイ奴がきたあああああああああ。
名前も何故か知られている。僕が言ったか?
もしかしてナンパかどこかで引っ掛けてしまっただろうか?
とにかく不味い・・・元ホストの二人も言っていたのだ。
【貴方がいないと生きる意味なんてないっ!】とか
【私は貴方と出会うためにこの世に生まれてきたの】とかいう奴!
こういうのはヤバイメンヘラ女だから気をつけなさいって。
「えっと幸秀くん?どうしたんですか?」
「・・・」
「ゆきひでく~ん?」
しかし元ホストはそんなことは百戦錬磨。
やばいメンヘラ女なら幾億の数をこなしている。
幸秀も元プロによる完璧なメンヘラ対処方法。
その名も
【相手を立てつつ、変則的で突拍子な理由付け作戦】
※名前がださいのは酒によったおっさんの作戦です。文句を言うのは禁止されています。
をご教授していただいている。使う所かもしれない。
≪しからば・・・やってみせます・・・先生!!≫
「ふ~ん、初めまして。天子ちゃんっていうんですね。すごく素敵な名前ですね、君のその美しい見た目にぴったりの名前です」
まずは褒める。分からなくても褒めるのだ。
そしてここからがクライマックスだ!!!
「えっ?ありがとうございます?」
「でもごめん!!!天子ちゃん君とは付き合うことができないんだっ!!なぜならそれは―――――」
≪ここで溜めて理解不能だがモラル的に正当な理由をつける!!≫
「実は僕は!!―――」
「――ええっ!?ちょ、ちょっと待ってください!私は別に幸秀さんに告白しに来たわけでも彼女になりに来たわけでもないですよ!!」
「・・・ぇ?」
なん、だと?
ならなんで家にいるのだろう。
間違ってしたナンパ相手ではないのだろうか?
「私の話が飛んじゃいましたね。簡単に言えば幸秀さんと仲良くなりたいなという感じです」
「・・・」
恥ずかしい。でもこれは僕は悪くないと思う。
思うが【もしかしてこの子、僕の事好きなんじゃね?】
と考えてしまった思春期脳の自分自身が憎い。
「・・・天子さんはナンパか何かでお会いしてましたか?」
違いそうだが一応確認しておこう。
「幸秀さんが覚えてるかわかりませんが、これならどうでしょうか」
「・・・!!昨日の晩に道端でうずくまっていた人でしょうか?」
「そうです!」
いつの間にか押入れの中に入れてあった――
昨日のシスター服?のような物を取り出した着て見せてくれた。
確かに昨日出会った道端で手袋を渡した格好の人だ。
「でも何故・・・もしかして手袋を返しにきてくれたんですか?」
もしかして律儀に返しに来たのだろうか?
家は昨日出会った隣にあるため分かったのかもしれない。
「あーまたその話に戻っちゃいますか・・・それならよし」
「?」
少女は一呼吸溜めて話す。
「幸秀くん。いえ貴方は 入江 幸秀さん。
父親は入江組 5代目組長の入江 幸定。
物心ついたときからどんなことでも家が介入して、周囲の同級生どころか大人でさえもみんなあなたを怖がっていた。」
「・・・」
「それが嫌になり地元を離れてここまで進学して暮らしている。兄は次期6代目当主・・・そうなるように貴方が仕向けた」
「・・・」
何者なんだ?
単なるメンヘラなんかでは分かるはずもない・・・
本来であれば極一部の人間しか知らないような事まで知っている。
「・・・それからですね。好物はカレー、嫌いなものはキュウリ。身長175㎝で体重72㎏。好きな女の子のタイプと幸秀さんの性癖は白ギャ――――――」
≪えっ!?まさかあああああああああ≫
「うわああああああああああああああああ!ちょ、ちょっとまって分かった。分かりましたよ、うん。仲良くしませんか!あぁ僕、君と滅茶苦茶仲良くしたいなぁ~(棒)」
「本当ですか!!ありがとうございます!私を呼ぶときは天子でいいですからね!」
≪なんてことを喋りだすんだ・・・≫
このまま話させれば絶対に誰にも知られたくない秘密まで話し始めそうだ。
「あとそれっ!今は違うから!間違ってるから!」
「えっ?おかしいですね。私が最後に昨日確認した時もこのはずだったんですけど・・・」
「と、とにかく今はほら!仲良くなるために天子さんのこと教えて欲しいです」
「なるほど、すみませんとにかく信じてもらおうと必死でした」
「ん゛ん゛ーーーー(咳払い)、じゃ、じゃあ仲良くなるために天子さんの自己紹介しませんか?」
とにかく話を変えよう。知りたいこともわかるだろうし、
・・・何よりこのままでは精神が崩壊してしまう。
「改めまして幸秀さん、私の名前は天子です。皆さんが言うところの神様のしもべというやつですね。元天使なので天子という名前を付けてみました」
「・・・・丁寧にありがとうございます。僕は入江幸秀と言います・・・もう少し説明貰っていいでしょうか・・・」
少し不貞腐れてしまうのは恥ずかしさも含まれるので許して欲しい。
「もちろんです。元々は天使なのですが私の与えられた天使としての役割はもうありません。本来なら消えるだけの存在でした・・・でも昨日消える寸前に幸秀さんから心の温かさをいただきました」
「・・・心の温かさ?」
「そうです!私は神様から心の温かさを頂いて生きてました。でも今は神様はいなくなって存在できなくなってた所、心がこもった手袋を頂いてそして幸秀さんが天使を求めたために私が現在も存在できています」
一気に全て言い切った天子は これでどうしょう、とやりきった表情でいるが僕の理解を超えている気がする。
「えっと、神様とか天使がいたとしてですけど、僕は別に天使がいて欲しいとは思ったことないですけど」
「幸秀さん昨日のこと覚えてませんか?"心から温まりたい"というようなお願い、しませんでしたか?」
そんな感じの事があったかもしれない・・・覚えてないが
「し、した気がする」
「そのようなことを!温かさを与える天使の近くで言って私が生きる力まで与えてくれるんですから貴方のために存在するには十分です」
つまり助けてもらった恩があるから返したいという意味だろうか?
「えっとじゃあこれから天子さんはどうしていくんでしょう?」
「もちろんここに住みます」
「・・・」
「・・・」
今なんと言いました・・・ココニスム?この7畳間で?
でもどうやって人間として生活するんだ?
「え、えっとそれなら別の人のために存在するとか変更できますか?」
「一生できません。もう私に天使の力はほとんどありません。ただの人間です。」
「・・・今は人間という事・・・生活はどうするんですか?」
「一応人間としての戸籍などは最後に作りましたので大丈夫です。」
なぜそこは用意周到なんだろう。
しかしこんな中で美少女と一つ屋根の下というのは不味いのではないでしょうか?
そう考えているとどうにかしようと思っていたのがバレたのか
―――巨大な釘が舞い降りた。
「後もし私を捨てようなんて考えたなら・・・」
「・・・か、かんがえたなら?」
「天使の時に調べた幸秀くんの秘密を5chに書き込んでやります」
「ま、マジです?」
「マジマジのマジです」
「よおおおおおし!天子さんこれからよろしくお願いします!」
「はいっ。よろしくお願いします!」
そんな天子が笑顔で舞い降りることになった。
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拝啓 ヤクザの家族と親愛なる隣人へ
秘密によって僕は脅迫されました。そして今
天使を名乗る天子という新しい腹黒メンヘラ家族ができました。
僕が悪かったです。助けてください。
以上 入江 幸秀より
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「後、天子はもう人間なので普通に食事できますのでよろしくお願いします」
「・・・」
「・・・」
「でていってくれえええええええええええええええええええええええええええええええええええ!」
エピソード2 ――――― 青春は出費 ――――――
続く
頻度は分かりませんが毎日書いてます。
またよかったらご感想ください!