過去と未来と
「悪い人ってのも気になるけど東京から離れて東京に居るってのも変よね。まあ、喋る蛇とかいる時点で変よね」
小鳥遊翼はそう言って珈琲を1口飲む。
「なあ、気になったんだがよ何でお前は人が住んでないとこに住んでるんだ?」
蛇が小鳥遊翼に聞きます。
「研究の為よ」
「研究?」
「そ、私が産まれる前は日本…だけじゃないわね。世界中こんなんじゃなかったの」
「こんなんって?」
水神さんが抽象的な部分について聞きます。
小鳥遊翼は何を理解できないのか分からなそうでしたが丁寧に説明します。
水神さんが少女の眷属的な何かと思っているため丁寧な対応です。
「廃墟化っていうか、終末世界的なことになってる事よ。30年前は普通の暮らし、仕事があったのにある日突然、世界が入れ替わったかのように昨日の日常が崩れ去ったの」
少女は思い浮かべます。
少女がいた東京はこんなんじゃありませんでした。
「悪い人間のせいかもしれないわね」
夜空猫がそう言います。
皆が夜空猫に注目します。
「えーと、天ちゃんのいた世界はこの子のいた世界の過去になるんじゃないかしら。私はこの世界の何かがどこかから盗まれた時に産まれたっぽいわ」
「そうすると私の研究は辻褄が合うわ」
小鳥遊翼は何か納得した様子。
「食べもんとかどうしてたんだ?人は居ないんだろ?」
水神さんがクッキーを齧りながら聞きます。
「えっ?ああ、作ってるのよ。地下に食べ物を作り出す機械があるの。こうなる前の世界では当たり前の様に一家に1台は合ったのよ」
妙なジェネレーションギャップが生まれています。




