不思議の序章
ある日、少女はトンネルを見つけました。
その日は夏休みで田舎の親戚の人の家に来ていました。
少女は昼下がりの時間は、暇で暇でしょうがありませんでした。周りを見渡せば畑と、山。都会では中々見れるものではありません。
しかし、言いつけで1人では出歩いちゃいけないと言われていました。
何もすることも無く、カンカン照りの太陽が登って落ちるのを見ているのは退屈です。
そこで少女は、探検をしようと思いました。
言いつけは破ってしまいますが、好奇心に勝るもの無しです。
都会では、お目にかかれない綺麗な小川。少女はテトテトと駆け足で川に沿って歩きました。
川の傍は涼しさを感じます。
キラキラと太陽の光を反射する川は、川自体が光って見えるほどでした。
少女は幼いながらも、自然の綺麗さに感動できる感性を持っていました。その顔はニコニコと嬉しそうです。
少女はサラサラ流れる川を逆走します。
川の形のない流れは生きているように見えているのでしょう。
少女はふと、立ち止まって辺りをキョロキョロし始めました。何かを探すような仕草。
少女は川を離れてトコトコ走り出しました。歩幅の狭いチマチマした走りはたどたどしく、ヒヤヒヤするものがあります。
少女が屈んで手にしたものは少女の身長より大きな木の棒でした。
フンスッと満足気です。
川は山に繋がっているようです。
少女は山に足を踏み入れました。
……さて、ここで1つ余談でもどうでしょう。
この田舎、不思議なお話が沢山あるんです。
例えば、神隠し。1人で森に入ると帰って来れなくなる。
例えば、未来が見える滝がある。
これらはあくまで例えです。まだまだ沢山の不思議なお話があります。
今、少女はそんな森の中に1人で入っていきました。
フフフ、さあて、少女は無事に帰って来れるでしょうか?
楽しみですね。




