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エティナ

フィーネの発案のおかげで、ケペン・アルタナトによるメチャシンドロームは改善し、原因不明の状態異常が起こることはなくなった。蚤の血はスレイプニルの魔術師たちの協力によって迅速に集められ、人々に迅速に投与することに成功したのである。

「でもさー」とレーベン。

「なんでフィーネさんが血を見るのが嫌だからって、俺たちがみんなに蚤の血をコップに入れて配らないといけないわけ? これギルド職員の仕事? どう考えても医者の仕事だよね? コレ? このノミめっちゃキモイし〜」レーベンは愚痴った。

「まあ、すべて解決したから良しとしましょう。」エティナは言った。「特効薬でも解決できない事態が解決した。その事実は否めない。」エティナがそう言ったので、レーベンはこう聞いた。

「それにしても、今回も協力してくれたあのスレイプニルを使う魔術師、いったい何者なんだろう。会ったことある?」レーベンがエティナに聞くと、エティナはしばらく黙って、「……ある。」と返した。

「なんだ、そんなことならさっさと言ってくれたらいいじゃないですか、エティナさん。どんな人なんですか?」

「元夫。」

エティナがそう返したので、場が凍りついた。陰で、フアンが書類の山を抱えて入ろうとしていたのだが、流石に躊躇われて足を止めていたのだが、二人は気付かない。



「え……。も、元夫ぉおおおおお?!?!?!」レーベンはびっくりして声を大きく出してしまった。

レーベンはエティナを見た。メガネをかけた赤髪の凛々しい佇まいの女性。レーベンはその人を、大人の女性として意識したことがなかったので、それまでのメガネをかけたエティナの姿とはまるで別人のように思えた。

「厳密には別居中。あの人はね、冒険のことになると夢中の人なのよ……。」

フィーネがレーベンの声に驚いて、魔法院に送る予定だった書類を書く手をやめてこちらを見た。

「レーベンさん、そんな声を出したら失礼ですよ! これはセンシティブな問題なんですから!」

「いやー、わかってるんだけど。でも実際、それ本当なのかな、と思うとびっくりして。」

「失礼ね。本当よ。レーベン君は、もう少し大人の女性の扱い方を学びなさい。」エティナは言った。

「レーベンさん、本当、しっかりしてくださいよ!」フィーネも言った。

「惚れた女の弱みね。でもあの男、サルマンは、冒険に惚れていたのよ……。」

エティナはそう言うと、語り始めた。

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