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きみどりの絨毯
一匹の雄猫が、じっと空を見つめています。
見つめ方が本当にどうしようもないのです。
きみどりの草の絨毯の上で、すっかりリラックスして、身体を長く伸ばして、天敵の存在などすっかり忘れて、そのままじっと呆けたように空を見つめています。
空は抜けたように青くって、
何を思っているのかしら、ただただ食い入るよに見つめています。
まるでそのうちそこに吸い込まれますよと言われているみたいに
彼のブルーの瞳により透き通った空が
溶かされていくみたいに
やわらかな草の匂い ひだまりを浴びて小さな草花も一緒に
猫によりそって
ただただ、空を見つめているのです
