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IOException  作者: 175の佃煮
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0803:八日目(C)

 灰燼が腕を上げようともがく。動きを封じていた氷に大きなヒビが入り、破片が飛び散った。

 押さえておくのも限界のようだ。両手の平を前に突き出し、氷の球を凝結させた。


「昔のままの俺だと思うなよ!」


 氷の砲弾を灰燼の腹目がけて撃ち出す。前回は素手で投げつけていたが、それでも表面を凹ませていた。威力は十分なはず。

 黒い外骨格に当たり、重厚な音を響かせる。氷の球が激しく砕け、無数の細かい欠片が舞い散った。


「……な?!」


 飛散する破片が水へと還る。怪しく黒光りする腹部には、傷一つない。


 灰燼が上半身を拘束していた氷を砕き落として殴りこんできた。氷の壁を凝結させて初撃のパンチを防ぐが、続いて振り下ろされた拳に破壊された。

 跳び下がって距離をとる。

 準貴の蹴りでさえ防ぐことができた氷の壁が、いとも簡単に二発で破られた。よく見れば、灰燼の右手の拳頭から両刃の剣が飛び出している。増した頑丈さといい、あの時より進化しているというのか。


 黒い化け物が、剣を生やした右手を突き出して突進してくる。


「水月!」


 横に回り込んで避けながら、合わせた両手を向ける。放射状に放たれた水流が後ろの壁に傷跡を残すが、狙った頭には傷一つつけられなかった。

 進行方向から大きな左拳が迫る。

 あの二人のような曲芸はできない。見っともないが、跳び箱のように手をついて跳んでかわす。

 着地後、がら空きになっていた灰燼の左脇に、急造の氷の大剣を叩きつけた。手が痺れただけでダメージは与えられず、剣は柄の根元から折れた。


 これ以上の威力の攻撃となると、美月鳥のときの氷山くらいしか思いつかない。しかしあれは定点で止まることが分かっていたからこそできた技、常に動いている灰燼に通用するとは思えない。


 大きく振り回される剣を、バックラー状に凝結させた氷の盾で受け流しながら後方に下がっていく。

 剣の生えた右手を引き、左の拳を振り下ろしてきた。盾を傾け横に受け流したが、とうとう割れた。

 間髪いれずに灰燼が、引いて溜めた右腕を突き出してくる。もう一度盾を凝結させている時間はない、無我夢中で側方に身を投げた。

 追撃が無いのを不思議に思いながらも、体を起こす。灰燼は先程のパンチで勢い余って前のめりに倒れたようで、壁から半身を突き出していた。


「――水月!」


 両手を合わせて向けたのは、床。斜めに押し出した水流が、灰燼の下半身の載る床を切り裂く。自重で床と壁ごと外に落ちていった。

 灰燼の落ちていった林を見下ろす。瓦礫に埋まっているが、ダメージはほとんど受けていないだろう。後を追い、氷を壁にくくり付け落下速度を落としながら飛び降りた。


 地面に降り立った瞬間、灰燼が自身に載っかっていた瓦礫を吹き飛ばして立ち上がった。

 土曜日の特訓で編み出したあの技なら、この黒い化け物でも倒せると思う。水の消費量が問題だが、幸いここは湿気が高い。左手を高く掲げて、上空から水蒸気を集め始める。

 異変に気付いたのか、灰燼が右手を突き出して走ってきた。いざ冷静になってみると、この化け物の攻撃は威力がちょこっと高いくらいで、全然大したことはない。涼子の剣は鋭いながらも重い破壊力をもっていて、容易く氷の盾を貫かれた。準貴は速すぎて、軌道を捉えるのがやっとだった。――こんな突くだけの攻撃は、とても剣を使っているとは言えない。

 少し体を横に捌いただけで、大きな拳はかすりもせずに目の前を通り過ぎていった。


「始開――」


 左手を下げ、バランスを崩している灰燼の足を地面ごと氷で固めて動きを封じた。


「――白蓮華――」


 左手を握り締める。足元の氷が急速に成長し、黒い殻を這い上がって呑み込んでいく。止まることなく外から幾層にも氷が重なっていき、巨大な蓮華が完成する。ガラスのように澄んだ内部には、屈折で歪んだ灰燼の姿が辛うじて確認することができる。

 両手の平を前に向ける。


「……散花!!」


 両手を力強く握り締めた。

 蓮は開閉を繰り返して、必ず開花から四日目には花を散らすという。

 巨大な氷の蓮華が一斉に昇華する。大気の震えが放射状に伝播し、爆発音が遅れて届く。黒い塊は、四方八方から衝撃波を受けて粉々に砕け散った。

 災害は止まない。風が吹き荒れ、地面が揺れる。伏せていても体が軋む。


 ようやく静寂が戻った。荒い息をしたまま仰向けに転がる。

 あの化け物は一体何なのだろう。しばらく見なかったうちに、ずいぶんと頑丈になった。今回もなんとかなったが、次あたりはまずいかもしれない。

 膝を抱えながらゆっくり起き上がり、二人を探しに向かった。




 目にも留まらぬ速さで振り下ろされる踵。知覚するより先に眉間を捉え、痛みを認識するより先に叩き潰す。

 天井が砕け、仰向けになった黒い巨体が落ちていく。一階の地面が大きな音を立てて沈み、土煙が上がった。

 上階から準貴が飛び降りる。着地様、灰燼の腹に膝蹴り。衝撃が伝わり、下の瓦礫が細かく砕け飛んだ。

 灰燼が腹を凹ませながらも、起き上がりながら右手を伸ばす。しかし手が届くことはなく、彼は再び風のように消えた。


「スピットファイア!!」


 死角から放たれる跳び蹴り。灰燼の巨体が宙に浮き、吹き飛ばされる。二個隣の部屋の壁に頭から突き刺さって、ようやく止まった。


「やったか……?」


 壁にあいた大きな穴をくぐり、動かなくなった化け物のもとに向かう。足元まで近づくと、急に起き上がり手を伸ばしてきた。退路を断つように巨手が閉じる。

 ――詰めが甘い。その場で地面を蹴って跳躍し、灰燼の真上で身を翻し背後に着地した。


「頑丈さが持ち味のようだからな、こういうのはどうだ?」


 言うが早いか、跳び上がって灰燼の小さな頭を太ももで挟み込んだ。左右の足先を絡め、強化された脚できりきりと締め付ける。外骨格がベキベキと音を立てながら、徐々に潰れ始めた。

 俺を頭から剥がそうと、灰燼が震える手を伸ばしてくる。倒すのとどちらが早いか。容赦せずに締め付ける力を増す。

 手の動きが途中で止まった。目の紅い光が消えていた。


 脚を離し、灰燼の体から飛び降りる。


「祐太の言ってた通りなら、これで砂に還るはずなんだが……」


 その言葉を待っていたかのように、灰燼の体が頭の先から砂になって崩れていった。

 ふと背後の気配に気付き、振り返る。そこには、ここにいるはずのない人物の姿があった。


「田中翔太……か?」


 痩せ型で肌の白い、最後に見たのと寸分違わぬ姿。翔太が口元を歪めて笑った。


「本物か? それともただのプログラムなのか?」


「それは準貴の判断次第じゃないかな」


「答える気は無い、と」


「その方が面白いと思わない?」


 本物かどうかも分からないが、気味が悪いし、何か嫌な感じがする。会話を止め、足早に部屋の外を目指す。翔太の横を通り過ぎたとき、再び声をかけられた。


「どこに行くんだい?」


「涼子と祐太を探しに行く」


「僕とお話をする気はないかい? 折角顔を出したのだから、構ってもらえないと寂しいよ」


「まともなお話が聞けるならな」


「手厳しいね。……そうだ、敦があぁなったのは僕のせいだと言ったらどうする?」


「どういうことだ?」


「彼はあちらの世界で人を殺そうとしていただろ。――あれは僕のせいなんだ」


 昨夜見た敦は、明らかに様子がおかしかった。しかしそのことは仲間内にしか伝えておらず、外部の人間は知らないはずである。となると、この翔太に似たキャラクターを扱うこの人物が敦の件に関わっている可能性は低くない。


「……確かにそれは聞き捨てならないな。お話を聞かせてもらおうか」


「フフ、そうこなくちゃ面白くない」


 翔太が胸の前で両手の指先を合わせ、薄ら笑いを浮かべる。


「君も彼に襲われたんだっけ」


「よく知ってるな」


 やはりこの男は、現実世界で起きた事件のこと、さらには大人達の知らない真実に『近い』側までも知っている。


「当然だよ、あそこは僕の作り出した異世界だからね」


「……は?」


 脳内で超展開のアイコンが点灯する。なんとも突飛もない話がきた。


「君が下半身の強化能力をもっているように、僕にも能力がある。『ドリームキーパー』、僕の好きなように異世界を作り出す能力だ」


「へぇ、それで?」


「フフ、なかなか落ち着いているね、君は。……例えば君が現実世界と呼んで住んでいる場所、それは本当に君の居場所だろうか?」


「哲学だったら勘弁してくれ」


「どちらが現実の世界でどちらが仮想の世界なのか、君は判断することができるかい?」


 過去の記憶があるからこそ、向こうの世界が現実世界と容易に判別できる。しかしそれが何らかの手段により生み出された架空のものだとしたらどうだろう。


「――ここは仮想世界だろ」


「なぜそう思った?」


「あっちが現実世界だからな」


「そう、そうやって人は相対的にしか世界を判別できない。仮想世界で死んでもゲームオーバーになるだけで、現実世界では傷つくことはないよね。しかし現実世界で死ねば、当然本当の死を迎えることになる。だったら、どちらが本物の現実世界か心配にならないかい?」


 仮想世界にいると思って死んでみたら、実はそこが現実世界で、両方の世界から自分の存在が消滅してしまうということか。


「なるかもな」


「では、本題に入ろう。……君が現実世界と呼んでいる世界、それは僕の作った異世界だ。君の本当の居場所は君が仮想世界と呼ぶ場所、つまり――、君のあちらの世界での記憶はすべて捏造なんだよ――」


「何……だと……」


 コンクリートの地面に膝をつく。翔太が俺の驚いている顔を見て、満足そうに大きな笑みを浮かべていた。


「一時になれば、君はまた僕の作った異世界に向かうことになる。せいぜい楽しんできてくれ、その為に作った世界なんだから」


 ――しかしその表情を見ていて耐え切れなくなり、とうとう俺も頬を緩めた。


「何が可笑しいんだい?」


「いや、悪い悪い。あまりに興味深い話だったからな」


「君はまだ信じていないようだね……」


「そうだな。なぁ、あっちの世界はお前が作った世界だと言ったよな?」


「そうだよ、僕のドリームキーパーでね。そもそも記憶というのは、処理された情報が海馬を通り――」


 延々と難しい話を聞かされそうな気がするので、遮ってこちらから話し始める。


「だったらお前は世界を完全に把握していなければならない。……それはおかしいな。昨日襲われたのは祐太で、俺は巻き添えになっただけなんだ。お前は自信満々に俺が敦に襲われたと言っていたが、それはお前が事件には直接関わっていない人間で、多方から仕入れた情報を統合して判断していたからじゃないのか? 例えば、担任から事件のことを聞いただけ、とかな」


 翔太が笑みを止め、口を閉じる。それでも追い詰めるように言葉を続けていく。


「それだけじゃない。怪我をすれば次の日に治る仕組みや、既にゲームオーバーになったプレイヤー、異世界では説明できない事柄が多すぎる。……敦もお前に同じことを言われて自我を失ったみたいだな。何が目的だ、何で現実を荒らそうとする?」


 足を引いて構える。と、翔太が突然手を叩き始めた。


「いや、参った。聞けば引き篭もり気味のオタクということだったから、もっと引っ掛けやすいと思っていたんだけど」


「残念だったな、今の俺はリア充だ」


 親指で自分を指差して胸を張った。


「――目的、か」


 翔太の目が鋭くなる。


「お前らが憎い。……ここは退こう。僕が直々に手を下さなくても、お前らは勝手に殺しあって潰しあうだろうからね」


 瞬きをした刹那で、忽然と翔太の姿が消えていた。


 あれは本物の翔太だったのだろうか? 本人の口から発せられたのだとしたら、あの二文字は堪える。壁に寄りかかり、手のひらで目を覆った。




 林の中に響き渡る剣戟の音。刃の応酬。腹から血を流す少女と異質な手をもつ少年が互いを切り刻む。

 剣先が敦の胸をかすり、迷彩服を横に裂く。爪が、上段に構えていた涼子の袖を破く。互いに一歩も退かない。


「どうして、そんなに血を流して立っていられるんだ?!」


 玉の汗を浮かべた敦が、クロスさせた両腕を開きながら叫んだ。交差する爪を、刀を大きく振って往なし、すかさず返して振り下ろす。しかし彼は既に後方に跳んでおり、刀身は空を切った。


「現実じゃないからね」


 上段に構えたまま、じりじりと距離を詰める。

 腹部の出血が止まらない。一帯の地面は私の血で染まっている。

 人間は出血が20%になると出血性ショックを起こし、50%になれば完全に事切れるという。私の出血は既に軽く20%を越えている。


 首元を狙い斬りかかるが、交差した爪で受け止められた。


「ここが仮想世界だと思っているのなら、お前が死ねよ!」


「嫌だね。私はまだここでしたいことがある」


 両腕に力を込め刀身の付け根を押し付け、敦に膝をつかせた。


「だいたい、自分が知りたいのに人様の命で試そうとする根性が間違ってるのよ」


 さらに力を加える。敦が苦しそうに身を屈めた。


「他人を傷つけるくらいなら、自分が悩みながら生きればいい。人の人生台無しにしてから気付いても遅いのよ!!」


 美琴を傷つけた。自分を傷つけた。私は人より痛みというものを知っているつもりだ。

 彼は既に人を傷つけてしまったが、まだ人生を奪ってはいない。償うことができる。


「ぐっ……!」


 敦は自身の爪が額に食い込みそうになり、両腕に血管を浮かべ苦しそうな声を上げている。なんとか足の先を地面に擦らせて動かしていた。


「僕は死ぬのが怖い。醜くでもいいから生きたい。それがそんなに悪いことなのか!」


 十一本目の刃が一閃する。肩から砕けるような音と感触が届き、すぐに激痛が走った。何が起きたか分からなかった。

 視界が空に移り、ゆっくりと仰向けに倒れこむ。


「ふ、ふはは……。爪は手だけじゃない、足にも十本生えてるんだよ!」


 黒いミリタリーブーツのつま先を破った敦の足の親指の爪が、私の肩に突き刺さったのだ。

 彼が足の爪を元に戻し、得意げな顔をして立ち上がる。


「――悪いことだね」


 感覚が無くなってきた右手で刀の柄をしっかりと握る。


「お前、まだ……」


 地面を這って半身を起こす。


「それだけ死ぬのが怖いと言うのに、なんで他人もそれを怖いと思っているのだと気付かない? 醜くでもいいから生きたいと言うのに、どうして他人も生きていたいと思っているのだと気付かない?」


 ゆっくりと片足ずつ起こして立ち上がり、震える手で中段に構えた。


「あんたの苦悩を終わらせてやる。だから過ちをしっかり償ってきな……」


 刀身に炎を纏う。腕を伸ばし空に向けた剣先から、空に向かって青い一本の雷のように炎が走った。


「紅蓮桜花――」


 上天が揺らめく蒼色の炎に呑まれる。地上に向かって降りてくるにつれて紅に染まっていく様子は、まるで火からできた桜の花びらを散らした様。

 敦は大気を覆うように散る炎のせいで、私の姿を捉えることができずにいる。


「どこに行った?!」


 揺らめいている炎の隙間から、必死に顔を振り私を探している男を睨みつける。


「――・散華……!」


 昨日の竹刀のものとは違う、鯉口を切り鞘引きした正真正銘の居合。

 踏み込むのと同時に気付かれたようだったが、既に遅い。敦のすぐ目前で水平に放たれた一閃は、背骨を残して体を半分に引き裂いた。


 炎の降り注ぐ中、血振りをしてから刀を納める。

 敦がこちらを睨みながらうつ伏せに倒れた。ぱっくりと開いた胴体から、脈動にあわせて血が垂れ流れる。すべて出し尽くして地面に赤い水溜りを作る頃には、彼の荒かった呼吸も止まっていた。

 炎の雨が止む。


 足の感覚が無くなり、バランスを崩してよろめいた。

 元凶を倒したというのに、腹と肩から流れ出す血は止まらない。まるで性質の悪い呪縛のようだ。視界が霞んできている。


「私はまだここでしたいことがある……、ね……」


 空が流れているのが見える。平衡感覚まで失ったのか、あまり自覚が無いが、仰向けに倒れているようだ。


「涼子!」


 よく聞き慣れた声がして空が止まった。ゆっくりと地面に降ろされる。


「どうなってるんだ、これ?!」


 腹の傷を見て、少年が泣きそうな声を上げた。彼のこれだけ困った顔は初めて見る。よほどひどい状態らしい。


「――私さ」


 喉に鉄臭い液体が絡んで、言葉が続かない。

 特に理由も無く、ほんの偶然からディスクを挿入した。もともとゲームに興味は無い、賞金に執着はない、いつゲームオーバーになっても構わないと思っていた。


「喋るな、一時までもう少しだから!」


「まだ――みんなの……」


 しかし片足を棺桶に突っ込んでみて、ようやく気がついた。

 私は今、悔しがっている。彼と今までのように肩を並べて戦えないことが悔しい。 一度は入ることのできた、あの三人との輪から外れていくことが悔しい。


「傍にいても――いいのかな……?」


 敦に言った『ここでしたいこと』、それはここで彼らと一緒に戦うこと。いや、多分彼らと一緒にいる理由が欲しいんだろう。

 たかだか四日間の付き合い。しかし私は彼らの中に根っこを生やしてしまったらしい。


「あぁ、涼子はこっちでもあっちでも俺たちの仲間だぞ」


 少年は私の気持ちを汲み取ったかのようにそう言って、いつもの毒気のなく無邪気な笑顔を向けてくれた。


「……ありがとう、祐太」


 絞り出すように言葉を残し、重くなっていた目蓋を閉じた。




 黒い背景に27人の顔写真が並んだ画面。クラスメイトの顔が並んでいる。

 今までの生徒に加え、杉浦陸、長谷川蓮、伊勢敦の顔が白黒で表示されている。

 だんだんとフェードアウトし、今日も赤い文字で『生存者19名』と、そう表示された。

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