表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
英雄召喚されたのに色々問題発生です  作者: 七地潮
第一章
92/150

初代様の記録〜その二〜

その場には我の他に三人の男が蹲っておったが、二、三の小さき妖…妖精と言うものが身体に入ったかと思うと、暫くして皆立ち上がった。

一人は伴家の者であった。

どうやら爆破に巻き込まれた様だな。

しかし爆破の衝撃の為か、奴め我を分からぬようだ。

奴との話は後にして、この国の王の話を詳しく聞いていく。


「それで其方そなたは我に、魔物供を討ち滅ぼせと願うのか?」

ここ数年戦は方面軍へ任せ、我は中央を抑えておったからな、久々の戦に腕がなるわ。

意気込んでいる我に王はこうべを振る。

「いえ、私としては魔物を滅ぼしたく無いのです。

元々この地は彼らの物、後から来て先住者を追い出したのは我々です。

ですから、出来る事なら彼等と話し合い、共存できる道が有れば良いと思うのですが」

……甘い考えだ。

「それで策はあるのか?」

「そうですね、先ずは魔物の王と話をしてみたいです。

共存出来るにしても、無理だとしても、全ては話をしてからだと思うのです」

本当に甘いな。

でもその甘さも一興やもしれぬ。

全てを根絶やしにすれば良いと言うばかりでは無いからな。

「なれば此方の力を示し、ある程度相手の戦力を抑え交渉に持ち込めば良かろう」

悩むまでも無い。

「……我々は魔物の前に無力なんです。

魔物は魔法が使えます。

火を飛ばして来たり、水のない場所で水に溺れさせられたり、魔法の使えない人である私達は、為すすべがなく、ここより南の国々は全て滅ぼされました。

私達も時間の問題だと思っていましたけれど、妖精達が力を貸してくれ、私達にも妖精の術が使えるようになり、現状はどうにか膠着状態を保っています。

その現状打破の為にどうすれば良いか思い悩んでいるところ、別の世界の方の知恵と力を借りるようにとアドバイスを受け、妖精の術を使いました。

どうか知恵を貸していただけませんか?」

滅ぼすだけなら、頭を取ると残りの戦力は散り散りになり、早期終着が付くのだが、頭と話したいとなると、圧倒的な力量差を見せつけ、戦意を砕き、此方の優位を持って交渉すれば、思うままとなる。

だが戦場がまるで分からぬ今、実案を出すのは無理だな。

もっと詳しく現状を把握しなければ。

「要は相手の戦力を削ぎ、一番上の者との会見の場を持つ為力を貸せ、と言う事ですね?」

話を聞いていた若い方の男が言葉を発する。

頭の回転は悪くないようだ。

「それなら詳しく現在の戦局を教えてください。

作戦をたてましょう」

どうやらこの若者も力を貸すようだ。

我を差し置いて策を立てようとは面白い。

お手並み拝見といこう。


聞くところによると、ここでの戦さとは、馬鹿正直に正面突破だけだそうだ。

相手もこの方らも戦いには不慣れなようだな。

「お互い正面から衝突し、力技で押し切るだけなんですか?」

若者の問いに答えるは、将軍と呼ばれた大男だ。

「そうだ、お互い正々堂々真っ正面から剣を合わす、それが戦いだ」

前代的な戦さ方法よの。

「しかし魔物は魔法を使って来るので、剣を交わす前に人側は負傷者が増える一方で、負けてしまうのだ。

この国は妖精の術で反撃するので、何とか拮抗状態へ持ち込んではいる」

術を使おうと使うまいと、正面からと言うのは変わらないようだな。

更に話を詰めようと思ったのだが、王の後ろに控える年嵩の男が口を挟む。

「詳しい話は腰を落ち着けてしましょう。

先ずは皆様、此方へどうぞ」

ふむ、立ったままであったな。

年嵩の男に指図された若い男に連れられ、一旦その場を離れた。


*****


部屋に通され腰を落ち着けると、控える伴が耳打ちしてきた。

「上様、そのお姿はいかがなされましたか?」

懐から小さな鏡を取り出して渡して来る。

鏡を覗くとそこに映し出されたのは、我であって我では無かった。

その小さな鏡面から此方を見返しているのは、若かりし頃の我だ。

元服直後くらいか?

そう言われれば肌に張りもあるようだ。

「我は若返りおったのか?面妖な事よ。

お主は変わらぬな」

伴に鏡を返すと、一緒に連れてこられた男が、それを貸してくれと言いだし、伴が手渡すと、

「何だ?儂も若返っておるぞ!

何が起こっているのだ?」

若い男も鏡を覗くが、そちらは変わらなかったようだ。

どうなっているのか分からぬが、異郷の事など分かるわけがない。

姿が変わった事について考えるのはやめた。


初代様の話まだまだ続きます。

いや、すみません、大好きなんですよ信長公。

話し口調は、前にも主人公が言った

「異世界だからこうなのか、便利だな」

な感じだと思ってください。


明日もよろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ