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英雄召喚されたのに色々問題発生です  作者: 七地潮
第一章
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城下町散策は基本行動だよね

久しぶりに畳に布団で眠ったら、朝起きたらちょっと体が痛かった……。


さて、今日は城下町の散策だ。

テーマパークみたいでちょっとワクワクする。

僕も甚平を借りて、いざ出発〜。


*****


「いつも不思議な気分になりますよね、この木と紙で造られた家々は」

地震大国の日本ならではの木造家屋だもんな。

この大陸では地震というものが発生した事が無いと言う。

地面が揺れると言うと、妖術か魔法で、局地的に揺れる事はあっても、広範囲で縦揺れや横揺れなどは無いらしい。

大震災とは言わなくても、震度5弱の地震などは経験あるけど、あの揺れは出来るなら体験したく無い。

地震のない国で良かった。


なんて事を考えながら、店を冷やかして回る。

聞いてたように、甘味処や櫛やかんざしなどの細工物の店や、後は竹細工の店が沢山ある。

鍛冶屋も有るけど、お土産物的なミニチュアサイズの物しか店頭に並んでいない。

「普通の刀とかは売ってないんですか?」

ネイに聞いてみたら、

「はい、武器は国外に出さないと言う方針ですので、実際に使用できる武器は店頭へは出しません。

オーダーでしか造らないと言う決まりがあります」

店の店主が言葉を引き継ぐ。

「店頭にある物はサイズも小さいけど、一応刃も潰しているんだよ。

よそで真似して造ろうとしても、やっぱり切れ味なんかは真似できないからね。

この伝統技術は他の国へ漏らす事は絶対にならないと、始祖様の決め事だから、この国の人間なら絶対に守るよ」

「あれ?ここではミニチュアしか無いけど、王城の城下町で刀とか脇差とか見かけたけど、あれはアリなの?」

スイの実家の商店街で見かけたから、この国でも刀が有るって知ったんだもん。

「ウチ様、あの店にある武器は全て見本なのですよ。

実際に手にして重さや感触や切れ味を知って、それから細かな部分を決めて発注するのです」

持ち出し厳禁なのですよ、とスイが教えてくれた。

日本の武器以外は王城の城下町の鍛冶屋で造っていて、それぞれの店にある程度在庫は持っているそうだけど、日本の武器系は完全受注販売なんだそうだ。

洋刀とは扱い方も違うので、それなりに使える人にしか売らないと言う徹底管理だと。

しかもどこの誰に何をどれだけ販売したかも、全部記録していると言う事だ。

なんか凄いとしか言いようがない。

気軽に「僕も欲しい」と言えないな。

筋力付けて、ネイに刀の振り方習って、それから注文して……。

先は長いけど、時間だけはたっぷりあるんだから、そのうち僕も手に入れよう。


竹細工の店も、色んな物が有って見応えがあった。

凄いよね、籠やザルや食器、弁当箱に水筒、箸や匙に桶や和傘や提灯に、ちょっとした玩具……色んな物が竹で作られている。

いやもうここでも「凄い」としか出てこない。

伝統の匠の技だよね。

竹細工の店は、どこも繁盛していて、日本の伝統芸術は異世界でも受け入れられるんだと、ちょっと誇らしくなった。


でもでも、そんな鍛冶屋や竹細工屋より店数が多いのが、甘味処とスイーツショップ。

甘味処は和菓子を、スイーツショップは洋菓子を、そしてそれ以外でも水菓子屋と言うフルーツパーラー。

女性がキャッキャウフフしているだけでなく、男性の客も多い。

どの店も店頭販売と、店先に椅子が置いていて、そこで食べている人も多い。

あくまでもちょっとしたイートスペースであって、店内で腰を据えて食べると言うスペースは無いみたいだ。

洋菓子店であろうとも、時代劇とかで見る【峠の茶屋】のイメージだ。

峠の茶屋で食べるショートケーキやフルーツポンチ……何となくシュールなような気がしなくもない。


そんな甘いものの店のうちの一軒に案内された。

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