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英雄召喚されたのに色々問題発生です  作者: 七地潮
第二章
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出陣準備

「私も同行しますからね」


話を聞いたスイは説教の代わりに、想像外の宣言をした。

「え?戦いになるかもしれないんだよ」

「ええそうですね。

戦いになったところで遅れをとるような事はありませんよ」

ニッコリと久々のスイスマイル……おおぅ、背筋が凍る。

確かに、ドラゴンの力と重力の子の力を併せると、規格外な事になるよなぁ。

「それにウチ様は成長が止まってらっしゃいますから…」

「止まっては無いよ!」

「……失礼致しました。

そのお小さい身体に合わせて、歩幅も他の方々より狭いですから、急ぎ移動する時には、恐れながら私がお運びさせていただきましょう」

……チビで足が短いから置いていかれないように、抱えて運ぶってか?

チキショー!これでも2センチ近くは伸びたんだぞ、15年で………。


まぁ結果はご推察の通り、二つ返事でOKが出た。

頼もしいんだけどね!

モヤっとするんだよ!


*****


夜にはマキさんから連絡が入った。

『自分は現地には行かない事にしたよ』

「まあ、お年がお年ですからね」

『うわっ、ジジイ扱い!』

「いや、扱いも何も、実際大層なジジイ……」

『うっわー、自分がちょっと永遠の少年だからって、草だわ』

「まぁ大船に乗ったつもりでドーンと構えてて」

『大船……タイタニック?』

「いや、沈まないから!」

『かちかち山?』

「泥舟じゃないから!」

魔物の人達を助け出す手段ができた事で、沈みがち……いや、怒りに沸いていた牧さんも、随分落ち着いてきたようだ。

『まあ無事に戻って来いよ、アキを未亡人にしない為にも!』

「いやいや、アキちゃんと関係無いし!

未亡人ってなんでやねん!」

ヒデーと笑いながら通話を終了させた。


*****


出立までの五日間はドタバタと過ぎた。

トキ商事総力を挙げて、兵站の準備だ。

水、食べ物、野営用品やらなんやかや取り揃えて、僕も武器屋で予備の武器を揃えるのを手伝った。

基本武器や防具は各々が専用の物を持って入るけれど、何があるかはわからないので、各種の武器や装備品を準備する。

医療品関係はフジ家で集める。

そして僕にしかできない準備は、バージョンアップの確認だ。

夜に栄養補給?に来る妖精達と何ができるようになったかなど、じっくり話し合った。


そうして全ての準備が整って、北方の国へ向かって出発する日を迎えた。

お知らせ★★


【英雄召喚された話に色々こぼれ話発生です】6話目同時アップです。


6話目はトキ家の苦労人、アッキーの孫の話です。

真面目な人は苦労しますよね、って話…なのか?


こちらの方もよろしければご覧ください。

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