表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
英雄召喚されたのに色々問題発生です  作者: 七地潮
第二章
126/150

お山越えの策

その夜自宅の部屋のベッドで寝て居ると、頬をペチペチ叩かれて目を覚ました。

『とうちゃんとうちゃん、起きて〜』

『とうちゃん起きるの』

「うーん…何?どうしたの?」

目をこすりながら身体を起こすと、ニヤとピヤがニコニコ笑顔で顔の前にいた。

『あのねあのね、相談したの。

そしたら連れて来いって言われたの』

相談?会議中に言ってたやつ?

『連れて来たら良いよって言われたから迎えに来たよ』

「いや、だから誰に言われてどこに行けって言うの?」

『誰に…?わかんないの』

『どこに?僕たちのところだよ』

「僕たちのとこって、湖の事?」

そうそうと頷く二人。

向かう場所はわかったけど、一体誰に言われて迎えに来たんだよ。

「そこに行けば何かあるんだね」

『そうそう。

お山の事を相談したら、とうちゃん連れて来て良いよって言われたの』

『だから行くよ』

要領得ないけど、何か時点が進展する事があるのなら、行かないってわけにはいかないよな。

僕がベッドから降りようとすると、いつもの様に熊澤さんが首に巻きついて来た。

「……熊澤さん連れて行くのは大丈夫なの?」

『ん〜〜、ダメ?』

『う〜ん、ムリなの?』

いや、だから聞かれても……。


僕は熊澤さんを連れてスイの部屋を訪れた。

「スイ、起きてる?」

ノックをすると、中からドアが開き、スイが顔を覗かせる。

「ウチ様、こんな夜更けにどうかされましたか? 」

「もしかしなくても寝てた?

起こしたのならごめん」

「いえ、まだ起きてましたから大丈夫ですよ。

何かありましたか?」

「スイって今起きてる事件知ってるよね?」

スイが頷いたのを見て、今自分でわかってる事をざっと説明する、

「で、どうやら山脈の向こうに妖精達が行けるようになるすべがあるみたいなんで、ちょっと出て来るね。

どれくらいで戻って来れるかわからないけど、心配しないで」

「……お一人で大丈夫なのですか?」

心配そうに聞かれるけれど、

「ニヤ達が一緒だし、この子達が僕を危ない場所に連れて行くわけないから大丈夫。

それと、どうも熊澤さんは連れて行けないみたいだから、お願いしていい?」

「お預かりするのは問題ありませんが………。

目的地までお送りしましょうか?」

送ってもらって良いのかな?とニヤ達を見ると、ふるふると頭を振っていた。

「何でかわからないけど、ダメみたい」

スイは黙って考え込んでしまったけど、ため息とともに頷いた。

「わかりました。

では私は大人しく待っていますので、くれぐれも無茶をせず、無事に戻って下さい。

熊澤さんは責任を持ってお預かりさせていただきます」

入り口まで見送りを…とスイは言ったけど、ニヤ達に言われて向かった場所は僕の私室だ。

「部屋に戻ってどうするの?」

『んとね、危ないからベッドに横になって』

横になるってもしかして、

「精神だけ連れて行くとか?」

僕の問いかけに、そうそうと頷く二人。

「スイ……どうも中身だけ連れて行って、身体はここに置いて行くみたい」

「大丈夫なのですか?」

不安そうなスイに反して、ニヤ達は自信満々だ。

『あのね、眠りの子に深ーく深ーく眠らせてもらうの。

それで私たちが連れてくの』

ちゃんと戻って来れるんだろうねえ……。

スイに心配かけないよう、頭の中で問いかけると、二人は腰に手を当て胸を張る。

『大丈夫なの。

眠りの子に深く眠らせられたら、眠りの子に起こしてもらうと大丈夫なの。

でも他の人が起こすと危ないの』

大丈夫ちゃうやん!

「……あの…スイ、今から妖術で深く眠って精神だけで行くらしいけど、途中で起こすとヤバイみたいだから、僕が自分で目覚めるまで……眠りの子に起こしてもらうまで、身体の見張りよろしく」

僕の言葉にスイの眉間にシワがよる。

「本当に大丈夫なのですか?」

「まあ、大丈夫だよきっと。

僕はニヤ達を信じてるから」

そう言うと、二人が顔に張り付いて来た。


そして眠りの子を呼んで、僕は深い眠りに入って行く……。

本日より一週間連続更新となります。


また日付変更後にお会いできれば嬉しいです。

よろしくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ