指導者との対面
新しいキャラの登場。
《汝、我力を求めるならば、半身を我が身に預けろ。さすれば、汝に我絶対の力を貸そう。》
何だ?いきなり。どっから話しかけてんだ?辺りを見ても真っ暗な暗闇だ。とりあえず答えたら力が貰えるんだろうか。
「わかった。俺の身体を貸してやるから、お前の力も俺に貸せ。」
《随分と偉そうではないか。まあ、よい。それでは契約の成立だ。》
何かがそう言うと暗闇にいるという意識も無くなった。
「ん... 。」
「目、覚めたか。」
誰だ?そこには長身長髪のイケメンがいた。こんな奴俺の班にはいなかったよな。
「俺はアキトという者だ。能力者の指導を部隊で任されている。」
「そういうことね。でも能力者ってけっこういるって訳じゃないの?」
「いや、能力者になるための素材、お前ならあの炎か。それはそんなにたくさんあるわけじゃない。まだ、見つかってないだけかも知れないがな。」
「ほーん。それで俺の指導をしてくれんのか。」
「ああ。いきなりだが、能力を使ってできそうなこととかは、自分で解らないか?」
「うーん... 」
炎か... 。たしか黒い炎だったな。そう考えた瞬間、
ボッ
「うおっ!?」
俺の身体を覆うように黒い炎が現れた。
「驚いた。よく扱えてるじゃないか。」
「いや、何も考えてないっすけど。」
「その炎について説明しとくとな。その炎の力は昔悪魔が裏世界と呼ばれるところにいた頃、その悪魔の王が使っていたものだ。その炎は破壊の炎として知られていて、出すだけで周囲のものが一瞬で灰塵と化すらしい。だが、うまく扱えるとは、その悪魔の王よりも素質があるのかもな。」
「悪魔か... 。ほんとにいたんだな。信じられないけどこの炎が証明してるしな。ぐっ... 。」
「まだ本調子ではないか。明日から訓練を始めるから、相棒とも話しとけよ。」
「わかった。」
そうだった。あいつとはあの戦いから話してないからな。まあ、今はゆっくり寝ておくか。
次回は能力の訓練。