戦いの行方
智也は戦闘不能。一樹は智也を助けるために飛び出すが!?
「智也!」
私は相棒である智也を助けるためにスナイパーからハンドガンに替えてパーカーの男に接近した。
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴ
しかし、冷静でなかった一樹は下に落ちているワイヤーを踏んで感電してしまった。
「くっ!」
「女は殺すつもりはねーよ。こいつは生かしておくとめんどそうなやつだから殺すがな。」
「やめて!お願い!その人だけは!」
智也は自信のなかった私に自信を与えてくれた人。誰も私に期待していなかった私に期待して、相棒に選んでくれた人。絶対に死なせない... !幸いにも腕は動く!私は特殊危険生物アブソーブの素材で作られた、特殊弾丸に自身の血を塗った。アブソーブは生物の血液を吸うことで限界を越えた力を引き出すことができる生物だ。この弾丸が命中すれば弾丸を抜かない限り血液を奪い、一定量吸うと弾丸は破裂し相手に致命傷を与える。弾は一発。絶対に外さない!男が智也に触れようとした瞬間、私は向かいの建物に発砲した。男はこちらに気づいたがもう、遅い!
ジジッ
跳弾してやつの後ろから来た弾丸は軌道をそらし私の方に来た。
「!?」
動けない!ヤバイ!そのとき、
ガキンッ
突然目の前に現れた女性に弾丸は真っ二つにされた。
「ボス!?」
「これは試験のつもりだったが相手が悪すぎたな。なあ?堂島?」
男は顔をしかめ、
「まあ、この任務は命を懸けるほどでもないしな。じゃあな。」
そう言うと雷に乗るようにして消えた。
私は緊張がとけ、気を失った。
次回は試験の目的。